断章2 フォレストロード ビッグフット


【ビックフット】

壮年の50代の精悍な顔立ちの男性

目鼻立ちが、 力強く、引き締まっている様子

渋みのある顔でおしゃれでイケメンと

ワイルドを足して割った感じの男性である


懐には解体や護身用のナイフなどを忍ばせ

森に似合わないスナイパー様の

大型の弓を背負っている!


【ドリアードボウ】

材質は魔力の宿った魔物 トレントの

幹からできており信じられないことに

まだその形状でも生きている!


木の精霊に望まれて姿を変えてまで

ついていきたとか信じられない話である



最近、世の中の国の動きが【きな臭い】

食糧の備蓄や徴兵、訓練など

国同士て始めている!


私は護衛や傭兵のような仕事もするのだが

軍人でも兵隊でもない!


早いところ自分の村に戻り

妻や子など家族を守る事を優先したい!


困ったことに私についてきてしまった

配下たち

部隊名 通称【シャーウッドの森】


それを抱えての帰還である



ここはエルフが住むと言う【迷いの森】

本来なら通るべきではないのだが

時間が惜しい


私一人なら抜けようがあったのだが

部下たちがいるのでしょうがない!


エルフたちと誠意のある交渉で

筋を通してから通るべきと考え

単身で奥地への乗り込みである!


1日浪費したとしても3日はアドが取れる計算


森の魔力かエルフの古代魔法で

永遠にさまようとされる森だが


私は【精霊が見える】

精霊術師やシャーマン巫女に

親和性が高いと言われた事がある


精霊の動きを見れば抜け出ることも

可能である



(さてさておいでなすったか!)

気付いていない振りをすべきか!


警告なしの弓での【威嚇攻撃】


うわ下手だ!それでもエルフかよ!

1本が私への直撃コースである

気付いてないフリして交わすのは

めんどくさい


矢に矢を当てたらビビるだろうと思いながら

ナイフで払おうかとも考えたが

気付いてないで払うのはオカシイ!


おおっと!わざと転んだ振りで回避


「馬鹿、何やってるんだよ!」

「脅しと警告だろ!」

「射殺してどうする!」


「しょうがないじゃない

適当に撃ったんだから」


エルフ2人の喧嘩の声が聞こえる

位置はあそこか!

おおっとイカン

反射的に射殺す態勢を取りそうになる


友好的に行かねば!


「英知に溢れる種族の最も紳士的な

エルフの方々!」


半分嫌味である


早々と獲物の弓を取り外して放り投げて

戦う意思のない事を示し


「仲間と森を抜けたいので代表の方と

合わせて貰えないだろうか?」



「私らの意見は一つ!

引き返せ!さもなくば殺す!」



「何週間もここに私と他の人間がここに居座ることになるが?よろしいのかな?」


「さっさと抜けさせて追い出した方が

そちらの利害に会うと思うのだが!」



意外にも目の前までエルフの男女が

降りて来た!


「意見は平行線ね、

ならゲームで決めましょう!」


「成功したら口渡しをする」

「失敗したら帰れ!」


この場所から真上に矢を射て木の幹や枝に

あたらずぬければいい


生い茂っていてどうみても無理だが!


「こちらは約束は守る!

【約束は守ってもらう】

反故にした場合は殺すか奴隷にする!」


トレントボウが何かを訴えている

構わず天に向かい矢を撃ち放つと

【木々が避けた!】


「?!」


「魔術などは使ってないぞ

仮に使ってもルールには含まれていない!」


散々女エルフは悔しがった後


応援の仲間を呼んだらしく

10人による監視や拘束に近い状態で移動


案内される!


てっきり老婆か御老人のエルフを

期待したところ代表は

代替わりで覇気のある


私からみたらイキリ坊やのエルフではある

600歳はありそうだが人生の深みが全くない


なんでも【万物の霊長はエルフ】だとか!

傲慢な存在 エルフも落ちるとこまで

落ちたか?


【精霊の加護】が無くなって

見放されたらとか考えないのだろうか?


話は伺った!

疲れたであろう、

今日は寝ろ!明日私との勝負で決める


ただで話を聞く通りもない


負けたら、その魔道具の弓を貰い

【奴隷に落とすがな!】


さっきのエルフに余計な事を

言うのではなかった

口は災いの元である!

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