漆黒の舞踏会

漆黒の舞踏会



猊下!

ソラと言うものの報告が上がりました!


「猊下とは気の早いことで」

「私がそのようなものになる保障など・・」


「神の子と言われるが『神の啓示』を

受けただけの存在に過ぎない!」


「せめて聖王や法王ほかの肩書でも

十分なのですが・・・」


「教皇は本来なら

【あなたが定め選出】するお立場!

それが不在の今、貴方はそれに

匹敵する才能や能力がある!」


民や国を導くのは天からの啓示や

勤めではないのですか?


「覇権争いなど興味がない!」

「そんなもの王や皇帝に任せればよい!」

「神の名のもとに発言力を強めて」

「国を乗っ取れとでもいうのか?」


「私の存在は『神の啓示』を受けた

【試験官】に過ぎない」

「より高位なものに導く存在!」


「だが、私自身ははそんな

聖なる存在でもない」

「愚鈍で愚物なる人間に過ぎない!」


まず報告を知らせよ!


「ソラと言うものが突然現れ

村人を強引に拉致して」

「強引な【パワーレベリング】や

その村人の【若返りが確認】

されています!」


「若返りとか馬鹿げておる!

【不老不死】や

生と死の定めに【逆行】する行為」

「賢者の石や生命の泉」

「それこそ【神話の世界】

ではないか・・・」


「そのLVの上がった村人ですが

〖LVは90〗を超えています!」

「クルセイダーでいう

【騎士団長クラス】馬鹿げている・・」


「そしてこの前の救出作戦で

多数の【死者蘇生が確認】された、」


「私でも出来なくはないが」

「そう軽々しくしてよい行為でもない!」

良く大量の魔術触媒をもっているものだ!


「危険だな!討伐もしくは

管理下に置く必要がある!」

「早い段階で間者を送ったのですが」

「すべて返り討ちにあったようです!」


「今の大司教は何をやっているんだ

無能ではないか・・・」

「ソラと言うものの職種は?」


「スキルはプリースト モンク

ガーディアンナイト」

「聖なる4属性魔法も使うようです!」


「なるほど」


「クラスでいう【教皇】まんまだな

だが私がそれの監督 秘密の試験官

私の試練を乗り越えたのか?

だが会った記憶がない!」


私はまだ単なる一般人なのでな・・・

に出かけてくる!

止めるのも待たず、

テレポートで登録位置に転移して消えることになる




    ◆     ◆     ◆  



数刻後、

ソラはunknown(アンノウン正体不明)な

ものの【襲撃】を受けている!


実際かなり焦っている、

魔物や魔族ではない人間!

動きが読みずらく


人の身で【私と同等の能力】が使えるのか?


【同じプリースト系】

肉弾戦、接近戦でも欠点がなく

聖属性の4元素の魔法を使ってくる、


神々が使う聖霊魔法「天空の聖霊」との

契約が必要となるもので


普通のエルフの使う精霊魔法とは次元の違う

はるかに高位に位置するもの


こちらがブチキレて強大な術を使うと

街そのものを破壊しかねないし!

小技や中程度の技で倒せる存在ではない!


現に魔術の組み立てや

ローテーションでの効率的な

即死コンボ氷結~の雷撃や

石化からの業火どれか

ひとつでもスイッチが入れば決まる

攻撃を止まることなく


永遠とディレイを計算して

攻撃し続けているが

全て【簡易障壁で弾かれている!】


障壁をぶち抜く

単体最強魔法

「ファイナルジャッジメント」【最後の審判】を

くらってさえケロッとしている!

多分

【聖属性攻撃無効の装備か

高レベルスキルがある】


完全にミラーマッチ

相手はしかも対策を立てている


廃人同士のPVPのようなピリピリした

感覚が身体にまとわりつく


この世界では俺がガンダムだ!

俺TUEEEEEEと言う考えが甘かった・・・


速めに逃げに入ってテレポートしたのだが

【追跡テレポート?!】とか

廃人のネタスキルさえ使ってくる


スキルを覚えるにはスキルツリー上、

全ては覚えることはできない!

どこか偏った編成になるはずが、

本来なら両方は取れないスキル

さえ使ってくる


【マジモンのチート】だ!ありえない!

完璧な防御スキルと攻撃スキル物理攻撃、

肉弾戦 モンクスキルまで持っている

私がなくなく諦めたスキルとか・・・


此方は魔法のディレイを考えつつ

使用不能の間はほかの魔法で

代用して回しつつ

ディレイを計算した戦いをしているのだが、

相手は〖無詠唱に近い発動〗【1秒】

とかそんな感じだ!


一次的にディレイで使用不能に

なるはずが・・・

同じ魔法を連発してくる

〖ゲーム法則ぐらい守れ〗と言いたくなる、


気が緩んだすきに【黄泉への十字架】

即死型のカウントダウンスキルに囚われる!


これは、プレイヤーでは覚えることのできないNPCオリジナルスキル


挿絵 戦闘形態のノア



コイツは最強のNPCの一角

とんでもないものに遭遇

【エンカウント】した!


【ノア】神の子 聖人 地に落ちた天使 

処女受胎した天使の子ともいわれる

伝承ではノアの箱舟 天地創造 

バベルの塔まで

絡んでくる【神の使徒】


この試練を抜けれないと

【超越者】オーバーロードにはなれない!

数百の廃人をデスペナ送りにした

2強の一つ 

〖攻略不可能〗とさえ言われた

【教皇への試練】

私のトラウマ・・・


この試練をクリアするには

【100回以上私は死んでいる】

クリアしたときは永遠と

回復剤をがぶ飲みして

【破産】した思い出もある!





最低でも【即死無効】

聖属性ダメージ軽減がないと不可能


倒す唯一の方法は闇司祭スキル

【ダーク・サンクチュアリ】

地面にダメージ床を敷いて

それを踏んだダメージで

倒すしかない!

正攻法で倒した前例は聞いたことがない・・・

この世界では通用しないであろう


開始のセリフは

『試験だから本気は出さない』

【30%程度の能力】とかコメントが・・・



何でこんな恐ろしいものに目を付けられた、

死亡までのカウントが10を切ったあたりで

優しい声がかかる!


「軽い挨拶ですから・・・」

黄泉へのカウントが消失する

 ・・・321・・・


「あなたの行い、大量の

【死者蘇生や若返りに対しての警告】」


「と言うのは建前で・・・」

「あなたには個人的な消えることのない

【私怨】があります!」

「自分の胸に聞きなさい!」


「また今度会いましょう!」


もてあそばれている・・・

ソラからしたら絶望的な相手に

目を付けられた・・・

私がどんな悪いことをしたのであろう、

全く見当がつかない


『これは夜逃げしよう!』

対策もなしに負けるとわかる試合を

繰り返す気にはならない!


次の日ギルドには

【しばらく旅に出ます!

善行を積んで帰ってきます!】

【探さないでください】

ソラの書置きとともにソラがギルドから

消えることになる!

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