淑女たちのお茶会2

ノア君を巻き込んでの作戦会議

その前にどこら辺がいいのか

【のろけ話】を聞くことになる


「物越し穏やかで高貴な感じの

妙齢の王女様のような雰囲気」

「稀に声をかけるのだが・・

テキトーなあいずちが返ってくるのだが

声もとてもきれいで・・・」

「美しく胸も大きく素晴らしい

プロポーション」

まさしく【生きた女神がこの場に降りた】

ような・・・



どこをどうしたらあの【悪女】を

このように誉めれる!

女王として支配し全ての上に

君臨するならわかるが・・

高貴で美しく優しい王女様ねえ

私らが皆殺しにされそうになった

現実をしっているとなんとも・・・


まず誠意を見せるには・・・

余計なことにマチルダさんが割り込んできて

【誠意=金だ!】

お金で付き合ってもらう・・・

おい!それは援助交際だろ・・・

そんなのが通るのはお前だけだ!


「解りました!」止める間もなく・・・

今日も来てくつろいでいる

長橋さんの元に行き

【お願いします!

これで私と付き合ってください!】

ついに【告白】したか!


大事に抱えた豚の貯金箱

中の小銭をばら撒いている

金貨すらない銅貨と銀貨が少々


長橋の方はあっけに取られている・・・

付き合ってくださいだと・・・・


相手は子供、年齢差は60歳以上あるんじゃ・・・

(実年齢80歳)


私の価値が銀貨数枚とは・・・・


「お前、まず出直してこい!」

「まず金ならこれの100倍は持ってこい!」

「話は其れからだ!」


長橋さんは怒る気も起きない、

まさか子供に告白されようとは・・・

まあ、可愛いものだ!


この額を提示すれば無理と解り諦めるだろう

どう背伸びしたところで

私には釣り合いが取れん!



諦めたと思ったら


ATMのように【現地調達】

協力者から【カンパが集まる】

マチルダさんあなたが言い出したんだから

足りない分お願い!


〖即決で金貨10枚が集まる!〗


再トライ


「これで私と付き合ってください!」

ぺこりとお辞儀している


金貨10枚どこで調達したんだか・・・

くっ!提示額が少なすぎたか!

われは暴君でも嘘はつかん!

【自分の義】に反する!

めんどくさそうに見つめなおし


「おい!お前」


「はい!アルベルト・ノアと申します!」

背筋を立てて緊張した面持ちで立っている


「で、何がしたいんだ?」


「デ・デートとか・・・」


「はあ?」


「具体的に?」


「手をつないで歩けたり・・・

語り合ったり・・」


「お前と歩き回る時間はない!」


はぁ~ めんどくさそうに

「手を握りおでこに〖軽く口づけ〗をする」


何をされたか理解したときふらふらして

近場の柱に頭を打ち付けている


「我は安い女ではないのでな!

それなりの地位と名誉」

「皆が認める自分の実力を

示してから来い!」


「次は【金貨一万枚】は持ってこい!」

挿絵 悪女への告白




こっそり隠れてみていたメアリー達

あんな子供に、希望を持たせて

金でも貢がせる気か・・

鬼だ・・・


振られて終わると思ったのに・・・


「破局じゃないんで賭けは私の一人勝ちで」

賭けの対象なのか・・・

お前らも最低だ・・・

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