3章

箱庭を眺める神々たち1

そして仮取引をして

【カミサマ】とやらと別れる


口約束口伝など契約約定としては認めん!

実績先払いで示すのだな!】

そういいながら

存在が希薄になり白い空間や靄が

晴れていく・・・



カミサマは神界に戻り、

はてさてどうするかと、

実は私はそんなに偉くはないのよね

1~4の品位もなく無品

12番目に当たる位 【正六位上】

11番目従五位下とは絶望的な開きがある


地下人の位階とされ、五位以上とは

一線を画する位階であり

神階においては、正六位が最下位となる。





1一品 正一位


2二品 正二位


3三品 正三位


4四品 正四位上


5正四位下


6従四位上


7従四位下


8正五位上 外正五位上


9正五位下 外正五位下


10従五位上 外従五位上


11従五位下 外従五位下


12正六位上 外正六位上 ここでーす!


13正六位下 外正六位下


昇神が許されない階位 

正確には【殿上人】ともいえない神

昇進のできない係長のような終わった存在

せめて従五位下の位があれば

努力次第で出世もできたのだが・・・


大神(おおきみ)が気まぐれで始めた!


【箱庭計画】


大神から見て【諸王】私以下が【外臣】の神

大神は王を束ねる 帝の様なもの


諸王級で計画を進めればいいものを・・・

才あるものは外正六位以下でも参加せよ!


偉い人の勝手な勅命は困るものだ!

私は早々と投げ出し下界のソラが

イメージしていた

世界MMOをパクリそのまま再現】


偉いものほど真面目にとりかかっている、

緻密に計画計算された

【エデン】や【ユートピア】でも

作っているのであろう!


上位の神をバカにするのも悪いが、

何不自由のない平和な世界では

【信仰は集まらない!】

神などにすがらないだろうし、

自力でなんとかして

どんどん際限なく【傲慢な人間】が

育つであろう!


もちろん声など出さない!

喧嘩を売ろうものならどこかに

飛ばされるか解任だってあり得る


一般論をやんわり言っただけで、

末期的などうでもよい

出来そこないの世界に飛ばされて

観測するだけの日々を

やっと終えたところである!


割り当てが小宇宙の天体

【地球】だっただろうか!

あの気まぐれで救った人間には特に

期待はしていないのだが・・・



【箱庭計画】


大神が外枠の大宇宙や天体などを作り

細かいものの配置に我ら上級や下級神が

駆り出されている!


以前にあったはずの物は

【出来損ないの判定】


されてしまっている!

【宇宙の再構成】


あの助けた【ソラ】の惑星天体すら

であろう!


私は出来損地球ないにも価値があり、

経緯分析のためにも

良い仮想データと思いこっそり

【バックUP】

データ上のコピーを残している

見つかればただごとでは済まないだろう

多分!


私に力があれば再生、

元通りにできるかもしれないが

そんな【権限】はない!


そう思っていたところで

上級神の方々が現れる!


もちろんさらに上の【大神】は現れる

ことはない!

うちら神すらも駒の一種なのだろう!


ひょっとしたら此処と【同じものが他でも】

開かれているのかもしれない・・・


品持ちの


1 2 3 4品の神や4品の補欠が

堂々と遅れてやってくる

もしも神格の下の私らが遅れて

待たせることがあった場合


降格から厳罰もあり得る【超縦社会】


品持ちの神々はいつも

【子供の姿】で現れる!

あどけない、美しく可愛い顔だが・・・

どれだけの悠久の時を生きているか

わからない!

『数万年の者』もいれば

『数千年の時』を過ぎたものもいる

子供の姿で【邪悪で老獪な考えや顔】

を見せる時も多々ある!


品格のない我々は【青年の姿】


上の物からすれば噛ませ犬

下に見て満足するもの

取るに足らない敵にすらなり得ない物


高貴な品のある方々は軽い会釈をして

通り過ぎていく

本来なら例外を除いて自分のことのみで

他には干渉をかけない


1品と4品が男性の姿 2品と3品が女性であり


3品が変わり者【下界式あいさつ】

精神攻撃の一環とおもわれる


「ごきげんよう」「おはよう」

「こんにちわ」

「さようなら」

遥か下級の私にすら声をかける!

癒しや慈愛にでも凝っているのであろうか

下級神にも人気がある


1品は関知することなく2品や4品は

忌々しそうに見つめている


上位2名は知性派 4品は武闘派で

威張り散らすガサツな存在


3品と真逆の【精神攻撃】相手を

けなしたり恫喝酷いときは

控えている者の前をわざと通り

退かし退くのが遅れようものなら

物理的な攻撃が行われる!


理由は何でもよい!

下のものでうさを晴らせればよい!

どうせ自分の脅威にはならない!

下に見るだけの存在と思っている!

今回も【被害者】がでるか?

私の番にならなければよいが・・・


残念ながら不幸にも私の身内

【正六位下】私の下に

当たるもいのが因縁をかけられている

素早く道を譲ったようだが、

「顔が気に入らない」「目が気に入らない」「性格が気に入らない」

どうしようもない理由でからんで気に入らなければ張った押すのであろう


「ヤバイ!あいつはまだ

【新人の下級神】何も解っていない!」


「おい!【臭い息を吐く】のも

大概にしろ!」

「顔や性格のことならぶっちぎりで

お前が最下位なのではないか?」

「自分の顔を見てからほざいたらどうだ!」

これはフルボッコにされて【存在消滅】

ののちに私にまで処罰が・・・


大人の対処で私が間に入る、

弱くはない攻撃に割り込み

私がダメージを【肩代わり】する

体内を構成する組織マナ

【3割は崩壊】外面を保ってはいるが

内部はボロボロの状態!


「あなたの手が穢れるゆえ、

このような下賤のモノを

相手にすべきでは無いと思いますが?」


邪魔をされて怒り報復を覚悟したところで

上座の1品の神が鈴を鳴らし周りが静まり返る


今回の会議の開幕の合図であろう!


私の予想通り!だいたい集まってから

決められた時間で会議が始まる

私が時間を稼いでこの野蛮な出来事を

【刻の理】でタイムUPに持ち込む


舌打ちをしつつ振り上げた手を収め

自分の持ち場の

上座へ4品は戻っていく


私の下の六位下の新人を睨んで

「次は助けんからな!」

「あまり迷惑をかけるな!」そう釘を刺す!


此処にいる神には【名前がない】

既に感覚だけでどちらが上か

どの程度の神格か解る


品持ち同士ではこのようなくだらない

争いは起きない!

我らは位のはるかに低い虐げられる

ものだからだ!


だが全体がそういう流れではない、

あの四品の【脳筋】あいつがこの世界でいう

【唯一の癌】だ!うちらからはそう見える!


沈黙を守る2品の女性からは

そう見えていない

ライバルの3品が裏で手を回している

のではないか

もしくは暴走させて自分の支持拡大に利用、

影響下のものを駒にする気ではないか?



等の3品は〖何も考えていない〗

のだが・・・


会議で箱庭計画の経過報告の予定だが

その前に重大な発表が入る


「大神(オオキミ)からの勅令で、

今後【神格の上下】が起きる!」

「そう、〖現刻〗をもって!」

「それは本来昇格の望めない

〖下級神〗にも当てはまる」


真面目に仕事や任務をこなしていたものが

報われるシステム

胡坐をかいていた何もしない形だけの

【役員】のような存在は淘汰される!


【実力主義】

結果のみで判断する美しくも

残酷な世界ルールが

此処での《ことわり》に追加される


「今とりかかっている【箱庭計画】

で評価を争う!」

「より良い世界創世が自分の神格に

跳ね返ると思え!」


此処で正六位上 ソラの世界の管理人

【メティウス】はしまった!そう思う、

世界構成に必要な【リソースの8割】を

既に世界構築で使い

更に異界からソラを助ける時に

召喚のみならず、

ボーナスでありえない

【特典ステータス】などをあげている!


冷静に考えれば【

なんなの?

この希望を与え上げて落す展開は・・・


神格が上の1品から誇るように

【成果】を提示していく


信仰やお布施の数が順調であり

世界そのものは

私の世界程は発展していない!

発展とともに信仰やお布施の

【上限】をまだまだ見込める


1、2品が僅差拮抗

3品と4品ではかなりの開きがある!


4品の脳筋には難しい作業であろう

3品は現住民族、原始的な暮らし

全く発展していない割には

『信仰が著しく高い!』


【順当の成果や順位】が続く


そして私の番・・・

信仰はまあ 4品と変わらずだが・・・・

お布施の額が


成果が【一品の此処の上位神すら凌駕】

している!


「どう見てもこれはおかしいだろ!

4品がいきり立つ」

不正行為チートしたに決まっている!」


【上級神4名により閲覧を申請します!】


【了承】

これはありなのか?

イキナリの発展終幕に近い世界

其れよりお布施の額がおかしすぎる


異世界から【神の使徒を召喚】

これは世界の仕様マニュアルで許可はされている

不正ではないが

【バランスを考えないステータス】

作りの連続


周りの思いは、これはスタートダッシュ

だけで早いうちに『破綻』する

神の奇跡など行う余力がほとんどない

ではないか・・・

ほとんどのリソースを使い切っている


お布施 貢物 捧げものは価値のある

物質だとポイント点数が高い

木の実が1ポイントとすると

黄金など1000ポイント


人間の気分次第や信仰次第なので

生きることに必死な場合

なかなかお布施に回す余裕は出ないはず!


イキナリの凄い額の【金貨のお布施】

神の奇跡を行使した形跡がほとんどないのに

集まっている、不正してこの神の使徒を操作

しているのではないか?

だが洗脳やコントロールの形跡がない!

この『人間の意志』での行為


最終的に不正チートはない!


本来なら【信仰に比例】して

徐々に増えるもの

『身を削る信仰』とも言える物質


順番が逆というのは理論的に

『本来なら有り得ない!』


】だと思いつつも

不正はなしとの判断が下される!


これで終わりかと思ったら・・



新人のルーキーが【好成績】

私のような突出はないが4品の成果を

軽く超えている


私の構築した世界に似たつくり、

そして能力低めの

【数人の使徒】まで配置している

リソース的にはまだまだ余力を残している


「まあ当然しょ!」


不正がないことがこちらも判明そして

【閉会】お開きになる

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