箱庭を眺める神々たち2

閉会の後


皆が去っていく中あの新人

バカは・・・

因縁を吹っかけてきた4品の道をふさいで

ニヤニヤしながら嫌がらせをしている


「よう!元4品もう降格は間違いないん

じゃないのか?」

「俺が出ていくまでそこで控えて

這いつくばるんだな!」


今まで自分より下の者は徹底的に

虐め尽くし上の者にはこびへつらう存在

やっと自分の【身の危険性】を理解した

ようだ!


「おい!止めないか!」

「なんすか先輩!

なんか悪い行為だとでも?」


「お前もこいつのような

ウザい存在になりたいのか?」


「さーせん、しらけたんで帰りますわ」

「先輩のあの世界、リOージュすか

それともRO?」

「似たようなこと考えるんすね 

驚きっす!」

軽く手を挙げて去っていく!


4品の奴は助けてもらって解放されたと

勘違いしたのであろう!


私はそこまでお優しい存在ではない!

邪魔なので追い払ったに過ぎない!


冷たい底冷えする声で

「おい!誰が逃げていいって言った!」

「私の体内組織ボロボロにされた

落とし前はつけてもらう!」


「それだけのダメージを受けるか

【10万ルクス】払え!(神の通貨)」


「お前が降格してから

あのダメージをあの後輩の馬鹿と

与えてしまうかもしれん!」


「半死の状態からの【消滅】も

あり得るんじゃないのか?」


【因果応報】というか【自業自得】ここで

立場を解らせる必要がある!

ここで『叩き潰し芽を摘んでおく』

べきだろう!


降格すれば体内強度は格段に落ちる、

頼みの綱は【ルクス】神の通貨だけになる

今ここで取り上げておけばすぐには

【補給】が聞かないであろう


ルクスは形をとらない光

物質ではなく質量もない

すべてのものに変えれる『万能通貨』


お互い譲渡や受け取りを認めれば

移動が起きる!

給料で言うなら私の10倍の額になる!

受け取った後、

「ほかにいびられない様に

面倒を見てやる!」

助け舟を出しつつ


影響下に誘導そして今後その見返りに

【上納を貸す】

(私はお優しいので収入の半額のルクスで

許すつもりだ!)

それが嫌ならここを耐えて品格を上げ

離脱するしかない!


それを受け入れなくてもいいが、

たぶんコイツでは

降格からの消滅の可能性も高い!

別に消滅しようが知ったことではない!


従順な配下に落ちるようならこいつの

世界そのものを

【農場】やテストステージ

に使えなくもない!まあ今は様子見だろう!



とりあえず、このルクスを使って

体内組織を再構成

直接の蘇生に使ってもよいのだが、

疑似飲食での回復もはかれる!


これの利点は、精神面でも回復が図れ、

ルクス【通貨を落とす場所】も選択できる!


お金を落とし友好的な存在の結びつきを

作ったり強化もできる!


天界には官庁街 飲食街 住宅地

など6区がある

その中でも【下級の飲食街】

神の出来損ない、なり立てや仕事すら

消滅した

存在の消滅待ち、まあ底辺の集まりだ!


そこに回復を図るために・・・

図るために・・・

決してお気に入りの【素敵な女性】

がいるためではなく・・・

ドキドキワクワクしながら疑似飲食に

向かう!


そこの癒しの場には・・・


例のルーキー後輩にあたるものが・・・

私の天使の給仕「メイド形態の下級神」に

ちょっかいやナンパをかけている


普段冷静な私も取り乱し、

ルーキーの腕をつかみ強い力で握りつぶす!


ドスの利いた声で

【おい!調子に乗るなよ!小僧!】

「やんちゃもいい加減にしろ!」


「またっすか・・・保護者でもないんだから」

「干渉は避けてもらいたいっす!」

「ここは仕事外、職権乱用では

ないんですか?」


そこでふと思ったのであろう!

「ああ、例のダメージの回復ですか?」

「あれには助かりましたよ、あざーす!」

なんというかこいつのセリフには誠意が

感じられないが

ちゃんと感謝はできるようだ!


「ルクスは持ちましょうか?」

「いや、些細なメンツとプライドで

私がおごってやる!」


今後【立場が逆】にならないとも

言い切れない!

恩を売る種まきやパイプ作りも必要だろう!


こいつは人生なめているというか

要領がいいというか

私のようなごみ仕事、観測任務に

就いていたとき

下界でいうゲームMMOを永遠と

していたらしい!

「漫画アニメもあそこは優秀でいいとこ

でした!」


私の受け持ちのところも担当したことが

あるらしい!

「あの世界の消滅は惜しかった・・・」

「途中のアニメや漫画が・・・」


あの世界のバックアップがあるので

それは秘匿して

今後の【交渉材料】に使えそうなことを

確認する


こいつの呼び出した【使徒】も

【あの世界の存在】らしい!


ここだけの話ということで逆に

【新たな情報】が手に入る


品格が上下して近いうちに給金

給料ルクスが上がりますよ!

そのほかにあの箱庭の世界構成の

ソースが追加で

支払われる、先輩のリソース残り

40%まで回復すると思いますよ!


なんせ【事実上TOP】ですからね

暫定とはいえ!

大神がほしがっているものが

あの世界にあり、

それを効率的に集めれる存在に

投資するのが当然でしょう


「もしかしたらですよ!

遥か高みの大神(オオキミ)と

同等の存在がいて

それ同士で戦っているのかもしれない、

この箱庭というゲームで、

わかりやすく言うならMMOの

他の会社との争い

まあ予測ですけどね!」


「では私はどの位まで上がると思う」

「いきなりの飛び級でも4品 品格もち」

「これでも例を見ない出世」

「私はその下ぐらいには就きたい

ところですね」


情報を仕入れこの再会からも

解散することになる


あいつ侮れないな!飄々としているが

独自の情報経路や考えがある

正しいとは限らないが有益な分析考えだ!


それではまじめに管理の仕事に戻ることにするか・・・



あとがき


作品のことなんだけど

2015年9月25日 19:30に作成

小説ファンタジーの世界でも

【世界の二重構造】

最近かなり増えてきてました

昔はギリシャ神話 神々が人間を操った戦争

映画や洋画ならある!

でファンタジー小説で私が最初見たのは

「居酒屋ノブ」で有名な蝉川先生

「邪神に転生したら」

それから「29才独身は異世界で」「大神」

さらに広がってワケワカラン

【世界の二重構造】

ジャンルになるんじゃないのかな?

と思う今日この頃

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