大規模な【メインクエスト】救出作戦4

そこで、此方に向かうオーガの一匹の

首が滑らかにズルリと滑り落ちる

何とも美しい切断まるで

工業機械で削ったかのような

職人の匠の技のような美しい

切断面が現れる!


そして、オーガの背後から金髪の

女性の騎士が現れる!


マリーは叫ぶ!「マチルダ先輩!」


【第二期目のリーダー】で

前線指揮を取りつつ

絶えず敵の最前線で力を振るい続けた

うちらの希望の一人

この前の戦いで敵の大軍に飲み込まれ、


マリーに【指揮を移譲】したその人だ!

無駄口を吐きつつ敵を払いのけながら

此方に合流のための道を屍で舗装する!


「堅実で手堅い、そしてチキンな性格では

大成功は納められない」

「何事も【リスクを背負えない】と

【大きな成功】は拾えない!」


「もー先輩は指揮を移譲しといて

勝手なんだから」

涙声である!


武器は片刃の剣

剣の形状で刀ではないのだが

刃の部分と峰の部分がある

ある意味片刃しか使えない非効率な武器


だがその武器は

SRスーパーレアクラスの【宝剣】

『水の高分子結晶』

ものすごい強度を誇る 

『水属性の剣』 名は【水の乙女】

ものすごい切断力がある


更に本人の技量

技や素早さで効率的に最短距離の

直線距離で堅くない部位を切断する!


振り切った剣が止まることなく

絶えず乱舞して首や胴、

足などが切断された魔物が量産される


「いやー武器や装備品が回収出来て

助かった」

それのせいで此方への帰還が

遅れていたようだ、


陽天が【力の象徴】とするなら

マチルダは【技の象徴】

一対一の戦いなら多分後れを取らない存在!


あの時はオーガ3匹と大勢のオークに

取り囲まれて不意を突かれた

【兜への一撃で失神】して

あっけなく打ち取られている


元お貴族さまらしく政略結婚が嫌で

家宝の武器と鎧を持ち出して逃げ出し

自力で鍛え上げ、実力と家柄で

【騎士の位】まで持っている!

だが、貧乏貴族、絶えずお金に困って

スポンサーを探しまわる存在!


今回もお金の話につられたのであろう


戦う上ではこの上ではなく頼もしい

実戦経験豊富な先輩

この方が生きていて合流できただけで

これ以上の戦果希望はない!


本来ならイベントキャラ

【マチルダ】NPCとして

始めたばかりのプレイヤー冒険者を

引率する『お貴族の騎士』

お助けキャラでもある

 LV30までは付き合ってくれるらしいが

『お金を結構請求』される存在でもある!


LV的には【NPCにしては高レベルLV60】

を誇る!

オーガの討伐に適したレベルは50

レベル10分の優位性がある!


マリーは【LV30の自警団】

稀にマチルダの指令や

共同作戦に駆り出され知り合いどころか

今では【尊敬する先輩】だ!


経験値を積み今ではLV40までマリーは

到達しているのだがまだまだ

【あの域】までは到達していない!


「マリー本当の前線指揮を見せてやる!」

「後背指揮なぞしとらんで前線に出てこい!」


先輩と組んで連携ができれば10や20の

敵など全然怖くはない!

補佐として動き先読みで状況判断

「右からオークが3匹次に左から・・・」

先輩の攻撃範囲を理解して効率よく打ち漏らしの処理や敵を誘導

先輩の戦いやすい土壌をつくり上げる!

先輩の周りのことは私が整え、


先輩は【全体の陣頭指揮】を取りつつ

声を張り上げ戦う!

(指揮部隊 『能力ブースト中』)


「こいつらは獣に過ぎない!

剣技もなければ知恵も低い!

簡単なフェイントにすら引っかかる!」


「オークの斧や戦槌などまともに受ける必要がない!」

「振り切った隙だらけの身体に刃を付きたてろ!」


民兵以外の実戦経験のあるものは鼓舞され

民兵も簡単な戦い方を

【戦場で仕込まれる!】



マチルダは言う!

「正直このまま戦い続けても

最後はじり貧になって負ける!」

「倒しきれる量ではない!」


其処へ足を骨折かくじいて

ダメかと思っていた、

クリスが危険な中駆け寄ってくる!

自作のハイポーションで自分の脚を

癒したらしい!流石、錬金術師ということか


危険を冒してでも駆け寄ってきた理由は、

「この魔物たちはより強い力にだけ従う存在!」


【支配階級を仕留め力を示せば!】


「この者達は簡単にあるじを変える恐怖や力で支配しているに過ぎない!」

「私たちが主になれるということですよ!」

「前に読んだ文献にそういう前例があります!」


>マチルダ

「だとさ、倒しに行くぞ!」

「マリー、陽天、傭兵 兵士たち着いてこい」

「あのオーガの王様とやらの首を掲げてやろうではないか!」


歓声が至る所から上がり、

【受け身の戦い】から【攻勢】に転じる!

被害は出るだろうが起死回生どころかオーガロードを葬り去る作戦に出る


>マリー

「クリス並びにメアリーに残りの部隊の指揮を委任」

「可能ならば援護に回り」

それが無理でも

「私らが帰還できる道を死守、守り抜け」


残りの回復剤など大半のものをマチルダたちに

受け渡し希望を託す!

解放できた仲間も全てではなくまだまだ一部分らしい


其処からはマチルダ マリー 陽天の快進撃で

満身創痍になりながらも

王の間までたどり着く、3人の連携なら

あわやオーガロードを倒せる!


ところまで行くのだが巨大な振り回す

【ハルバード】を陽天が押さえつけ

マチルダが肉薄して身体を切り刻むが

中々切断には至らない

マリーは弱点の目や金的

関節部や腱の部分を切りつける


マチルダが

【オートカウンター】や

【バィリング】という技で攻撃を

受け止めたり跳ね返し

受け流しそのすきに陽天とマリーが

切りかかる堅実な戦術


【このままいけば勝てる!】

そう思った直後、


【特大の雷撃】が陽天を襲う!

吹き飛び黒こげになり【半死の状態】

に追い込まれる!


「あなたいつまで遊んでいるの!」

「手加減して倒して捉えようとするから

いけないのよ!」


そこにいるのは巨大な女型の

【オーガクイーン】

色目を使って人間どもを見ていたのが

気に入らなかったらしい・・・




そしてここで【全滅】捉えられ

希望が尽きた・・・





生き残りはそれを伝えるために

必死に仲間を犠牲にしつつ

メアリー達の元に伝令に走る!


報告を受けたメアリーは悩む、

ここは撤退すべきなのであろうが・・・

そう簡単に割り切れるものではない!


全滅覚悟という考えになるが・・・考え直し

「私一人でも行く!

ついてこれるものだけは来い!」


「生き残って拠点に戻るのも大事だ!

離脱組のほうも尊重する!」


「利口な者たちは撤退せよ!」

同期のクリスも残りたかったのだが

撤退の指揮も必要と涙ながらに頼まれる!


「いい友達をもった!」


「ずるいよ卑怯だよ!

私だけ生き残れとか・・・」

やりたくもない任務をクリスが引き受ける


あろうことか練度の高い精鋭が残り

「私についてくるバカがこんなに

いようとは!」


3分の2が離脱を果たし

後の5分後の戦闘で早くも



【全壊】して敵に飲み込まれる!

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