1話 ダンジョンに放り込まれた乙女たちのデスゲーム 4

そのころマリーたちの簡易遠征では・・・


B1Fゾンビの群れがいる階層


メアリーは思う避けつつ階段を目指すのかしら?

そう思っていたら最短コースを進むらしい、

マリー曰くこいつらと戦うのはばからしい

【時間の無駄】だ!


「陽天!」そういうと三角形の△ワントップの陣形

陽天一人が前衛の攻撃陣形


ソンビの群れが・・・

ゾンビあふれる通路に突撃をかける!

私とクリスは最後衛のセンター一番安全な場所だ!


陽天の巨大な角材の一振りでほとんどが薙ぎ払われ吹き飛ぶゾンビたち

ついさっきの茶化していた者たちは

陽天の【舎弟】や【部下】のようだ!


「陽の姉御はパネエ」

「姉御は存在そのものがチートです!」

「あれは一枚制限か禁止カードです・・・」


軽口を叩きながら撃ち漏らしや半壊した者たちを確実に仕留めていく!

かなり手慣れた様子で作業プレイともいえる!


いとも簡単にB1Fを抜けてB2Fに向かおうとしたら



錬金術師のクリスさんが、


【ちょっと待ったー】


「これを見逃したら一生後悔する」

よく解らないコケやキノコの

【群生地】さらに【美しい花】が生えている!


「これはアンデッドのいる迷宮にしかできない物たち」

地上ではかなり高価な代物だ!


マリーは「ここで使えないものはいらない行くぞ!」

「価値があってもここではゴミだ!」


「このきのこは食用です!」

「これは麻痺ダケ!」

「幻覚作用のあるキノコ」

「ニトロダケもある!」

「麻薬作用のあるものもある!」


「この花は【幻魔の花】地上では貴重すぎて

【金貨5000枚】になる!」

「生き抜いて脱出した後のご褒美になると思いますよ!」(゚∀゚)



∑(゚Д゚)

(( ゚д゚)

((((;゚Д゚)))))))

【金貨5000枚?!】



ここを生きて脱出できれば数10年は

【遊んで暮らせるお金】が入る!

金に困ってここに来たものも沢山いる!


ここにきて初めてクリスこと

錬金術師の【希少性】に皆が気づく!

【こいつは替えの利かない貴重な存在!】


【金貨5000枚】あれば結婚の支度金に・・・・

イケメンのいる高級酒場で豪遊・・


貴族の地位も買えるのでは・・・


此処のエースの陽天さんはそれだけの金があれば

特注の大きさの念願のドレスが・・・


これは【コカダケ】疲れ知らずで

『本来の2倍』の働きができる!

限界以上の疲れ知らずの働きができる!


もしものことがあるとまずいので、エースの陽天さんではなく

リーダーのマリーさんが食べて効果を確かめる!


精力剤か何かか疲れが取れるというか気力が長続きしそうだ、


「あまり多用しなければ中毒性は低い!」

クリスはそう釘をさす!

ニトロだけはこのままでは使えない帰還して蒸留して成分を分けなければ・・・


B2Fでは似たような行動を繰り返す、

骸骨に大量に噛みつかれたらしいが

強靭な筋肉をかみ切ることはカナワナイ

ハエでも払うようにかみついたものを払い飛ばす!


そして目的のB3Fについてからの本番

武装した兵士のスケルトンが現れだす、

こいつらを倒して

【武器や防具を持ち帰る】のが目的


さすがに陽天さんも武器に斬られれば痛いし血が出る!

今までの無双モードの戦いは自粛することになる!


なれた物で例の舎弟が敵を釣りに素早い身のこなしで通路の奥にかけていく

適量のモンスターを釣ってきて横切った後 

モンスターの側面から攻撃を仕掛ける

人間ほど機敏に動けないことを利用して、

確実に安全な場所からの『先制攻撃』


このモンスターを倒すのに【特化】した 

【鈍器】を皆装備している

手足を壊すか、頭を破壊するそれで動きが停止する!


クリスさんは戦闘が始まるまで暇だったのであろう

回復剤の材料 薬草やらコケキノコなど集めている

そして懐から小さなどんぶりとすりこぎ棒を出してゴリゴリ何か作っている


そして十分目的を達したところでマリーの撤収命令で帰還につく

特にトラブルもなく帰還したのだが・・・


1Fについたら道具屋の看板があり機械人形が店番をしている


何が起きた!

今までにはない出来事に先輩たちは焦る

クリスはとてとて歩いていき、

この人形を観察するこれは素晴らしい

古代文明の遺産 人型のオートドール

簡単な決められた仕事ならできる機械人形


ショーケースに品物があり値段がついているがお金などない

売り買いしますと書いてあるのでいろいろな品物を出してひっこめる

ふざけた値段だが買い取ってくれる模様


価値の低いものを渡すと

見たことのない紙幣が返ってくる

それに書かれた数字を見てなるほど・・・


手に入れた貨幣で買い物をする、

狙いはポーション

クリスにとって今一番ほしいものは

【ポーション瓶】


今まで全く役に立たないと思っていた

クリスが大活躍してメアリーは鼻が高い!

やっぱり私には見る目がある!

勝手に自分のことのように喜んでいる!



マリーに相談したらとりあえずいらないものをかき集めてすべて換金する

壊れた武器や防具 

この道具屋で新品や回復剤が手に入るなら

そうするべき事柄


「あまり価値の高いものは売らない

ほうがいい・・」

「かなり足元を見られていると思う」

例の【幻魔の花】の買い取り価格がポーション20個分の値段とか馬鹿げている!


増えすぎた武器を処分して足りない武器を

手に入れることをマリーは考える


ソンビやスケルトンを倒すにはメイスなどの鈍器がほしい!

だがB4Fではヒト型のモンスター

槍や弓が重宝して剣なども役に立つ

問題なのが・・弓は扱いが難しく

【錬度】が必要になる!

そう思っていたら


「メアリーがあの弓ほしい・・・」

話し声が聞こえる

まさか・・村人が弓を扱えるのか

帰還してからメアリーを呼び出し

弓を渡し的を作る、


「試しに撃ってみろ!」


動作を眺めていたら

【狩人の動作に近い無駄のない動き】


流れるように矢を取り出し何も考えないで

つがえ弓を引き絞る自然な動作

そして的を必死に狙っているようには

見えない挙動


きりきりきり弓が適性の限界角度まで

引き絞られ【放つ】

スターン見事センターに命中と思っていたら


2射3射4射と

【まったく同じところに突き刺さる】

突き刺さった矢に矢を当て元の矢を

二つに割る行為を続ける


10射めで初めてほんの少し

【センターから外れて】

「ふう、だいぶ【下手】になったものね」

「昔なら鳥の目すら射抜けたのに・・・」


周りは最初の拍手から次第に怖いものでも

見る目つきになり

「自分は【まだたいしたことはない】

とのセリフに驚いている」


あんな芸当できるやつはいるか?

いや隊長のマリーですら無理だろう!


正直ゾンビやスケルトン相手には

弓は役に立たない

だが、亜人どもの巣でなら

十二分以上の戦力になる!


第一期組 元自警団や兵士、冒険者経験のある生き残りに取り囲まれて

【事情聴取】を受けるメアリー

冒険者や兵士の経験は?

「ありません!」


弓は誰に倣ったのか?【叔父様】から

叔父様は?最近亡くなりました・・・


兵士はつぶやく まさか、【フッド?!】

ざわざわ

一斉に古参兵にどよめきが走る!


伝説のシャープシューター

【魔弾の射手】フッド【ビックフット】

じゃないのか?


昔の10年戦争でビックフッドの指揮する

部隊は【動くシャーウッドの森】

と異名がつけられ恐れられた存在


伝説では並外れた動体視力や超絶技巧の技で

【エルフとの弓試合に勝利】したとか、

【迷いの森で特例で通行を許可】された人間

【森の王】「フォレスト・ロード」などの異名がある


間違っても森の中ではこの部隊とは闘うな!と言われたほど・・・

一万の軍勢ですらこの部隊に足止めを食らったとか


信じられない【伝承の人物】


叔父様にまだまだだが【筋がいい】

男に生まれて居たらなあ・・・

そういわれたことを思い出している

マリーにお前を【正式な一軍】に加えるといわれる!


メアリーとしては「エエエエエエエ!」

「最前線で一番危険な場所じゃないですか・・・」

「安心しろ意地でも守る お前の異名は

【リトル・フッド】

全体の士気そのものに影響が出る!

ここを抜けたら私の部隊ごと国に売り込んでもらいたいぐらいだ・・・」


大変なことになった・・・

ウサギやキジを仕留めて

食べていただけの村娘なのに

お爺様はよほどのすごい人だったらしい!


第一期の古参兵にはファンがたくさんいる

「この皮鎧にサインをお願いします!」

「格言を何か一つ」

「ウサギは蒸し焼きがうまい」とこれでいいか・・・


隊長 部隊名を

【リトル・シャーウッドの森】に

あの伝説のフッドのお孫さんがいるんだ

【負ける気がしない!】

生きててよかったと

【感涙】して泣いている者さえいる

なんと大げさな・・・


マリーが「メアリーに命じる!

弓兵の練兵を申付ける!」

「お前が部隊長だ!」


無理だろ・・・【常識的に無理だろ】

そんな簡単にできるわけが・・・

だが、頼んでもいないのに志願者が大勢出てくそまじめに練習を始めている

これは引っ込みがつかない・・・

そうだ!お爺様の言葉を思い出して言葉を

なぞり言えばいいはず!


「心の目で見ろ!」

「狙うのではなく感覚で撃て」

「そうだ!指さす感覚で・・・」

「お前の一撃が仲間を救う!」


恥ずかしすぎる痛いセリフだが・・・

こんなたわいないセリフと戯言で・・・


一流の魔手が数日で育つ!


怖い!この人たちコワイ!

ありえない【成長速度】と【私を神】とでも見るような眼差し!


私はただの村人の小娘なんです、

【伝承の魔手の孫娘】そのイメージが定着している


入口の骸骨が的にされ目の眼下にワンホールショットできるものが

日に日に増えていく【ヘッドショット専門】のまさにスナイパー

【あれは目から脳を撃ち抜く高等技術!】

【目貫き!】堅い骨を貫通しなくても楽に脳まで射抜く殺人スキル?!

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