1話 ダンジョンに放り込まれた乙女たちのデスゲーム 1

近隣の村や町に無料で身体検査や治療をしてくれる医者が

どこからともなく派遣されてくる!


【女性限定】なのだが

お金のない人や医者のない地域では神の助け!

更に仕事まで斡旋してくれるという!

これは神の助け善意の塊の聖者と勘違いするものが現れ


【結構な額の支度金すら前金】で支払われ!

仕事内容は高貴な方の女中、事と次第では側室やお姫様そのような

高貴な身分になれる可能性もあると

単純に給金も良く一生働いても稼げ無い金額が保障される!


「王子様の御妃になって何不自由のない生活!」

「使い尽くせぬ、富や名誉」


それにつられて大量の女性が【悪魔の蜘蛛糸】に引っかかることになる!



この村でもシンデレラのように働き務め!

もう20代半ばなのに男性との浮いた話も交際もしたこともない

ピュアな心のどんくさいおねいさん【メアリー】も

この無料診断や治療の後に仕事の斡旋の話が舞い降り

お世話になっている家族代わりの恩返しに給金のよい仕事に志願する!


其れが信じられない【デスゲーム】に巻き込まれるとは知らず・・・



メアリーさんはあれよあれよと一次審査 二次審査を通過して

数が絞られていくことから・・・


『200名』いたものが『50名』まで絞られる


何かすごいことになっている!

周りは凄そうな身なりの良い女性やお嬢さんや美しい方ばかり、


三次審査の時に信じられない【暴挙】が起きる!

医者のような人たちが大量に表れ女性たちの身体が押さえつけられ

衣服をはぎ取られあろうことか女性の大事なあそこを開いて品定めしている!


「美しいあそこをしておられる間違いなく処女ですね!」


使い古しなどあの方に捧げたら不敬に当たる!

女性たちの悲鳴が上がる中、この時点では拒否権はないのであろう

逃亡すらできない軟禁状態に追い込まれる!


この審査で脱落者が『20名』 最終的に『30名』が残った感じだ、


この審査から漏れた人たちは【無事に返してもらえたのだろうか?】

そうメアリーは思う!




この催しを裏で計画主催した【長橋の方】昔に君臨した手法

自分が衰え年をとっても側室候補に絶えず自分の息のかかった女性を送り込み

帝の子供を関係者に身ごもらせて、


次の世代の子供の帝を操り自分の権力の維持 後宮の裏のボスとして君臨する!


逆らおうものなら、身ごもった天子ともども毒殺やら

料理や飲み物に混ぜた薬で堕胎 流産さえさせる恐ろしい女性


あのソラが気に入りそうな女性を送り込んで

身ごもらせて間接的に操作すればよい!

王妃や后になったものでも頭が上がらない存在に上り詰める!


「ほう!30名は残ったのか?」


今回の仕事を任され命令通りに動くマスターのアリスは

そもそも善悪すら分からず命令通りに動く存在


「ほかの170名はいかがなさいますか?」


「例の【祈祷搭】に放り込め!」


「死ぬまでわがソラ様の為に祈りを捧げる仕事だ!」


「最低限の食事と睡眠を与え!」

「後は閉じ込めて死ぬまで祈りでも捧げさせておけ!」


「もしもだソラ様が亡くなることがあれば生きたまま

その墓に埋めて人身御供にしろ!」


ソラの知らないところで恐ろしい指示が出される!



次の日からソラが疲れて拠点の城に戻るのだが・・・

何故か・・・


毎日就寝用のベッドに女性が居て待っている!

頬を上気させて期待に満ちたまなざしで女性が居るのだが・・・

ソラはどーてーだし女性と付き合ったりエッチしたりする経験はない!


【毎回部屋から閉め出し寝る生活を継続】



長橋の方は思う

「ほう10名が見向きもされず締め出されたか・・」

「流石に見る目があるのか面食いなのか?」


30名の側室に上がった女性たちは意地の張り合い!


「わたしなんか朝まで優しく可愛がってもらった!」とか

皆嘘を言うのだがそれを確かめるすべは現在ない!



そしてついに【辺境の村人メアリー】の番の夜が訪れる!

「王子様はどのような方かしら美しい方で気に入られると良いのですが・・・」

皆と同じようにベッドに正座して恭しく待ち構える!

性欲絶倫でいきなり襲いかかられたらどうしようという不安もある


其処へ大勢のものを連れて帰還 部屋で皆と解散するソラ

いつものごとくベッドでは女性が正座をしている!

いつもならつまみ出すところだが・・・


「お前ら毎日毎日いったい何ようだ!」怒ってさえいる!

自分の心休める部屋に勝手に侵入してベッドを占領されている


メアリーは何を怒っているのかしら、

でも思ったより小柄でカッコよい方


「ソラ様の夜の相手を・・・」


見ず知らずの女性に抱き付かれたり

襲われたり・・・

純潔のどーてーのソラはピュアな心があり

好きな人意外とはしたくはない事柄

真に信じられない女ども、容赦なくメアリーも追い出される!


【此処で違ったのは】

外に長橋の方がいたことだ!


外につまみ出された瞬間にあろうことに

【長橋の方の着物を踏み抜き損傷させる】


のみならず倒れこんで頭突きすら顔面にHITさせる!

カンカンに怒った長橋の方は「こやつを引っ立てろ!」


そう叫ぶと大勢の人形のような人型が現れ私を拘束する!

「お前!いい度胸だな!髪の毛をひっつかみ顔をあげさせ」

「顔に唾を吐かれる!」


メアリーもかなりカチンと来たのであろうあろうことか

長橋の方の顔にお返しとばかり唾を吐きかける!


「お主は我によって側室の位まで与えられ」

「その恩への報いがこれか!」


メアリーはこの出来事の【黒幕】に気づき

しっかり見据えるが!


「こいつも祈祷塔に放り込め!」


「ただ死ぬためだけに生きながらえるがよい!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る