第78話 砂漠の帰還者は毒を吐く

 戦士の案内で北門へと向かうと、そこには困惑したような表情を浮かべた戦士や剣闘士で人だかりが出来ていた。それぞれの顔に混じっているのは、困惑と畏怖。名だたる戦場を越えてきた彼らがそんな感情を抱くということが、この事態がいかに異常かを示唆していた。

 そんな彼らは、俺達の姿を見つけると共に安堵したような表情を浮かべて道を開けてくれた。


「……これは……!」


「なんだ……これ」


 道を開けてくれた霊達の向こう側から現れたのは、身体中を朱と灰色で多い尽くした人間だった。地面にうつ伏せになった身体からは血液が流れ出し、赤くなった部位は肉が細かく切り刻まれたようになっている。ひどい部位では骨まで剥き出しになっており、鮮血を吹き出していた。

 倒れている人物の臀部からは、真っ黒な毛並みを灰色の奥からちらつかせる尻尾がある。頭部にも獣の耳が生えていたが、片方しかない。欠けているのか……?


「この灰色のやつはなんだ……?体に纏わり付いてるけど――」


「ライチさん、それに近寄らないで下さい。それは『死の砂』です」


「え、わ、分かった……死の砂?」


 体格的に男らしき人物の体にべっとり付着した灰色の何かに近寄って、それが何なのか確かめようとしたが、ロードに鋭く注意されて引き下がる。『死の砂』?

 首を傾げる俺に、ロードがフードの奥から声を震わせながら言った。


「北の砂漠の砂です。ただの砂じゃありません……一粒一粒がナイフみたいに尖っていて、一度皮膚に突き刺さると取ることは難しいです。強い風が吹いているあそこで、この砂は空飛ぶ『死』そのものなんですよ」


「砂がナイフ……!?」


 何処かで聞いたことがある。確か月についての番組で、『月の埃』について説明されていた。

 月の埃は地球の物と違って研磨性が強く、宇宙服のブーツ層に穴を開けるのみならず、サンプル容器の真空密封も壊してしまうという話だ。粒の一つ一つが尖っており、触れたものを『削って』しまうらしい。

 しかも、擦れ合うことで静電気的な力を蓄え、そう易々とは離れない。月で恐れるべき物の一つだという。


 星の間を渡る宇宙服ですら削り取る砂塵が辺り一面に広がり、なおかつ常に強風が吹いている……地獄だ。とてもではないが、生物が生きていられる場所ではないだろう。それどころか、無機物ですら存在することが難しい。そんな場所からやって来た獣人……さながら生身で深海から帰還した人間のような物だ。

 身体中に死の砂をこびりつかせ、今も血液を噴き出している獣人は、どこからどう見たって生きているようには見えなかった。


 勿論血液が出ているということは心臓が動いている、ということだが……身体中がヤスリで削られたような容態の彼が生きているとは、とてもではないが思えなかった。


 本当に生きているのかを確かめるために、慎重に男の呼吸を確認しようと近づいた。その時、気が付いた。男の頭部……真っ黒な巻き毛の奥底に、赤い光が灯っている。


 ――瞳だ。


 見られている。全身がボロ雑巾の様にズタズタにされ、死体だと言われた方が幾分か納得の行く男は生きていた。それどころか、こちらを睨んでいた。死の砂を全身に纏って、それでも欠片ほども衰えの感じない敵意、殺意が赤い瞳に溶けていた。

 今にでも起き上がって俺の首を掻き切りそうな、そんな敵意。ゾッとする程のそれを蓄えた深紅の瞳が、俺を確かに射抜いていた。


 思わず後退り、男から距離を取った。俺の様子に不安を覚えたのだろうロードが俺に声をかけようとしたとき――男が傷まみれの体をゆっくりと、本当に遅々とした動きで起こした。所作の一つ一つで血飛沫が跳ね、男が灰色の喉から乾いた低い苦悶の声を漏らす。

 呆然と立ち尽くす俺たちを尻目に立ち上がった男は、ゆっくりと北へ振り返り、唸るように、うなされるように低い声で言った。


「リアン……オレは……まだ……!」


 ギリリ、と男が歯を噛み締める音が俺の耳にまで届いた。男は尻尾の先から赤黒い液体を垂らしながら数歩進み……そして倒れた。俺たちはそれをただ見つめるのみであった。何が起きているのか、こいつは何者なのか、どうすれば良いのか。とにかく分からないことだらけで、混乱してしまった。


 この場の全員がしどろもどろになる中、一番最初に思考を取り戻したのはロードだった。凛とした声がこの場に響き渡る。


「どなたかメラルテンバルさんとメルトリアスさんを呼んできてください。念のためその後にオルゲスさんとレオニダスさんも呼んできていただけると助かります。全員、この人には近づかないように気を付けてください!」


 混迷する霊達がハッと意識を取り戻し、何人かの霊が矢のように人混みから飛び出した。余った霊は男から距離を取り、武器を構えて円形に男を囲んだ。

 そこで漸く俺も我を取り戻し、ロードの前に盾を構えて立ちふさがった。


「……メルトリアスさんとメラルテンバルさんが来るまで警戒していてください。また動き出すかもしれません」


 この男が何者なのかは分からない。しかし、さっきの敵意を見る限り、味方ではないことは確かだ。もしかしたら、砂漠の主である『破滅』とやらと何か関係があるのかもしれない。

 素早く頭を回転させながら、二人の到着を待った。


 数分すると、遠くの空を旋回していたメラルテンバルと、自前の地下室に閉じ籠って研究をしていたらしいメルトリアスが大慌てでこちらに到着した。


「大丈夫か!?誰も死の砂には触れてないな!?」


『僕たちが来たから、君たちは武器を下ろして大丈夫だよ。この場は僕たちが預かろう。……お疲れ様』


 メラルテンバルの言葉に、霊達が不安げに武器を下ろして去っていく。盾を構えながらメラルテンバルに聞いた。


「全員帰して大丈夫か?」


『下手に犠牲者を増やす可能性を持ちたくないからね。それに誰だって目覚めたとき、自分に武器が向けられていたら困惑するだろう?』


「何より俺たち二人にライチが居ればまずやられることは無いだろうしな」


「……僕も数えて下さいよ、メルトリアスさん」


 杖を構えたロードが咎めるように言った。自分でアンデッド以外が相手だとそんなに動けないと言っていた筈なのだが……。メルトリアスは軽くロードに謝罪を入れて、慎重に男に近寄った。メラルテンバルも長い首を伸ばして男を見る。


「大分酷いな……全身を殆ど覆われている。これで生きてるなんて信じられないな」


『……助けられるかは五分五分だね。僕もここまでの物だと浄化が難しい』


「仕方がない。『破滅』とはそういうものだからな……俺も研究自体はしているが、まだ完全に浄化できるものは出来ていないよ」


『治療は早い方が効果が高い。今のうちに動かないと手遅れになるね。……まあ、手遅れになっても僕たちに痛手は無いけど』


「メラルテンバルさん!駄目ですよ!そういうことは言っちゃ駄目です!」


『すみませんでした。以後、気を付けます』


 助ける前から男の価値を合理的に計算するメラルテンバルを、ロードがたしなめた。メラルテンバルは謝罪と共に頭を下げ、すぐに男の方に視線を戻した。

 メルトリアスは黒いローブの中から幾つもの試験管を取り出し、それぞれをしっかりと確認したあとに男の体に振りかける。


 途端に男の体からシュゥー、という音が鳴り、体から煙が立った。男が苦痛に大きく呻く。男の様子に心を痛めた表情をしながら、メルトリアスは次々と薬品を男に掛けていった。


「ぐぬぅううう……!!グルゥ……!」


「そんなに唸らないでくれ。俺は真剣に君を助けようとしているんだ」


『獣の部分が軽く頭を出したね。君は……成る程。随分と珍しいね』


 メラルテンバルの言葉に男は一層大きく唸った。その声は最早獣のそれで、俺には狼のように聞こえた。男は煙を噴く体を捩り、大きく暴れている。メルトリアスは全ての薬品を投薬し終えたのか、メラルテンバルに目で合図をしてその場から引いた。


『さて、少し痛むよ。恨まないでくれるといいね……《白き祝福の一涙ノーブル・ブレス》』


 メラルテンバルの青い瞳が閉じられ、ゆっくりと開かれた。開かれた瞳に溜まる一滴の涙が、キラリと煌めいて男の体に掛かった。瞬間、眩い光が男から発され、男が今までで一番大きく唸った。

 これが――白竜の涙か。柔らかな白い光と共に、何かが弾けるような音が聞こえた。


 光が収まった後の男の体からは、死の砂が消えていた。代わりに酷く抉れた皮膚が姿を見せ、赤々としたそれは俺の目の前で血を流し始めた。男の体は灰色と朱から朱色の塊になっていた。普通なら痛々しいその容態に目を覆うほどだが、死の砂が除去されたということが何より容態を好転させていた。

 男は浄化の痛みからか気絶しており、倒れ伏した体は完全に弛緩している。


『よかった、間に合ったようだね。……メルトリアス、治療をよろしく』


「ああ、任せてくれ。……俺魔導士なんだが、完全に薬師になってるよな」


「す、すみません……頼れる人がメルトリアスさんしかいなくて……」


 謝るロードに同じく慌てて謝るメルトリアスは、先程と同じくローブの中からポーションを取り出した。それを男の体に振りかけると、今度は煙をあげずに柔らかな緑の光が男から発せられ、怪我が殆ど回復していた。完全には治っていないことを確認して、メルトリアスはもう一度ポーションを振りかける。

 男の体は灰色の砂から解放され、血塗れの体は漸く傷を癒した。


「こんなものか……『ディレイトウォーター』。もうこいつに触れても大丈夫だ。代わりに監視しとかないといけないな」


『曲がりなりにも侵入者だからね。目が覚めたら何をするのか分かったものではないよ。まあ、しばらくは動けないだろうけどね』


「オルゲスさんとレオニダスさんを呼んできてもらっているので、暴れても大丈夫だと思います」


「逆にその二人に押さえられるこの男が可哀想になるな」


『全くだよ』


 メルトリアスは水の魔法で流水を生み出し、血塗れの男の体を洗った。途端に水が赤黒く濁るが、それらは一塊になって空中に溶けるように消えていった。この場に残されたのは上半身裸の野性味溢れる獣人だけだ。黒い髪、赤い目、黒い尻尾。体はそこそこしっかりしているが、オルゲスのような筋肉の装甲はない。

 男の髪はあちこちに跳ね、カールするような跳ねっ毛だが、伸ばされた後ろ髪は紐で適当に括られてポニーテールのようになっていた。


 さて、急すぎる展開もそろそろ落ち着いたか。男の治療は終了し、あとはオルゲスとレオニダスを待つのみだ。……この男は、いったい何者なのだろう。敵……なのか?死の砂漠から一人で帰還し、瀕死の重体で尚も砂漠に戻ろうとする狂気的な男。

 あの状態でもう一度砂漠に行かせれば間違いなく死んでいただろう。


 重なる疑問に答えは出ず、オルゲス達がやって来た。


「オルゲスさん、レオニダスさん、来てくれてありがとうございます。オルゲスさんにはこの人を墓地の中央の、林檎の木の下に運んで貰いたいんです。レオニダスさんは、この人が動いた場合に止めてください」


「相分かった」


「うむ、任せたまえ」


 理由も経緯も聞かずに、二人は二つ返事で命令を受け入れた。それだけロードのことを信頼しているのだろう。オルゲスは男の体を持ち上げ、レオニダスは金槍を何処からともなく飛び寄せてその柄を握り締めた。

 オルゲスが警戒していても、男が起きて無力化しなければいけない場面で手加減出来ずに殺してしまう場合があるかもしれない。それに比べ、技量に長けたレオニダスなら確実に無力化を成功させるだろう。


 オルゲスが男を運び、メルトリアス、メラルテンバル、レオニダス、ロードがそれに続いた。流石にこれだけのメンバーが揃っていたら、多少のアクシデントは乗り越えられるだろう。

 暫く歩くと、墓地の中央が近づいてきた。オルゲスは林檎の木の下に近寄り、男の体をその影にそっと下ろす。漸く全員から緊張感が少し抜けた。山場は越えたと思って良さそうだ。


「ふぅ……皆さん、僕の指示に従って動いてくれて、本当にありがとうございます。お陰で誰も傷付かずに事態を改善できました」


『いえいえ、僕たちはロード様の配下ですから。手となり足となるのは当たり前ですよ』


「勿論だな!」


「こら、オルゲス。病人の隣で大声を出すな」


「……ますます薬師っぽいな、メルトリアス」


「そうであるな、メルトリアスは魔導士と言うより薬師や衛生兵が近いかもしれぬ」


 俺の言葉にレオニダスが、成る程確かに、といった様子で頷いている。それを当の本人であるメルトリアスは微妙な顔で見ていた。そんな顔をされても、本当のことじゃないか。自覚症状もあるようだし。

 くすり、と笑ったロードが笑みを抑えて言う。


「彼は、一体何者なんでしょう」


 ロードの視線の先には眠る男の姿。その姿に、漸く鑑定の事を思い出した。しかし、鑑定を飛ばす一瞬前に男の体がピクリと動く。全員に緊張感が伝わり、レオニダスが槍をひそかに構えた。

 警戒する面々の先で、男は小さく呻き寝返りを打った。その直後に目覚めたのか、男の体が強く強張る。


「ここは……そうだ、行かねえと……アイツが待ってるんだ……」


 寝言のようにふわふわとした声を上げながら、男の体が起き上がった。彼は自分の体の変化を全く気にせず、ゆっくりと自分の行くべき場所を探して辺りを見回していた。その途中で、俺たちと目が合う。

 俺たちを発見した途端、男の尻尾と片方しかない耳の毛が大きく逆立ち、男は赤い瞳を吊り上げて牙を剥いた。


「テメエら……俺の邪魔をする気か……!」


「ご、誤解です。僕は当代墓守のロード・トラヴィスタナ。貴方を助け――」


「黙れッ!」


 男の歯は全て先が尖っていて、肉食獣……とりわけ狼のそれだった。男は先ほど見せたゾッとするほどの敵意を剥き出しに荒く息をして、両手の指を曲げて爪で引っ掻くような形を作った。

 ロードがどれだけ優しく言っても聞く耳を一切持っていない。


「どうせお前らも俺の邪魔をするんだろ!アイツらと同じなんだろ!俺から全部を奪って、何もかも壊して……」


『君、少しは無礼という物を知った方がいい』


「俺達が武器を構える前に態度を変えないと、一戦交えることになるぞ」


「うるせえ……!俺の邪魔をするなッ!」


 こちらが何を言おうと全く聞く耳を持っていないようだ。メラルテンバルが呆れたような溜め息をついた。男は大きく吠え、ロードと俺を狙って走り出した。カバーを使ってロードの前に立とうとしたが、それより早くレオニダスが駆ける。


「邪魔だ!」


「灸を据えてやる」


 男がレオニダスに飛びかかった瞬間、レオニダスの体が加速し、金の槍が蛇のように柔らかく弛緩した動きで男の後頭部を打ち据えた。ぐぅ、という呻き声を残して男の体が前のめりに地面に叩き付けられる。これで終わりかと思いきや、男が跳ねるように身を起こしてレオニダスに飛びかかった。


「む、予想以上に堅いな」


 一旦槍で攻撃を受け止めようとするレオニダス。


 ……今しかない。俺はそう思って、飛びかかる男の背中に『睡眠』を打ち込んだ。青い煙は男の体にしっかりと纏わりつき、抵抗なく吸い込まれた。


「よし、うまくいった」


「……助かったぞ、ライチ殿。危うく二の手を打つことになっていた」


『亜人は人間に比べて堅いし、それぞれ個体差と種族差が凄いからね。しょうがないよ、レオニダス』


「むう……」


 ロードやオルゲスからも同じく言葉を貰って、男の方を見る。完全に寝ているな。レオニダスが地面に倒れこんだ男の様子を確認する。


「……うむ、寝ている」


 レオニダスの言葉で、一同に安堵が伝わった。オルゲスが寝転んだ男の体を持ち上げ、もう一度木陰に戻す。それを見ながら、メラルテンバルは忌々しげに呟いた。


『取り敢えず危機は去ったけど……この子どうしようか。僕、嫌いなんだけど』


「……まあ、好ましいとは言えないな」


「奴は目覚めた直後で錯乱していたようにも感じる。それだけを見てそれを責めるのは早計であると我は思う」


 そうだけどさあ、とメラルテンバルが呟いた。確かに、殆ど死にかける体験をした直後に目覚めたのだから、錯乱していてもおかしくはない。しかし、俺はそれよりも男の言っていた事が気掛かりだった。


「……なんか、訳ありですって感じだな」


『面倒事の匂いがするよ』


「どんな臭いなのだ、面倒事とは」


「オルゲス……比喩だ」


「おっと、それはすまないな」


 オルゲスの言葉にくすり、と笑った。場の空気が少しだけ緩和されたような気がする。ほんの少し和んだこの場に、ロードの声が響いた。


「僕も、あの人が怖いです。……でも、同じくらい助けたいって思うんです。あの人の目の奥に、困っているっていう言葉があるのが見えるんです。たった一人で死にかけて、それでも自分の想いを果たそうとする人を、僕は……見捨てられません」


 ロードはゆっくりと男に視線を向けた。そこに宿るのは哀れみと、僅かな恐怖……そして、『共感』だった。たった一人で困っている男を、優しいロードが見捨てる筈はないと分かっていた。だから、俺はただロードの言葉に頷いた。


「僕はあの人を助けたいんです。例え彼が誰であっても、何をしても……どうしても、見捨てられないんです。ずっと前の僕を見ているみたいなんですよ……」


『……ロード様がそう言うのであれば、そのままに従いましょう』


 頭を下げるメラルテンバルに続いて、オルゲス達も頭を下げる。全員が頭を下げた後に、俺はロードに向き直って聞いた。


「俺の手は要るかい?」


「勿論です!」


 即答したロードに小さく笑って、眠る男の方を見た。……この面倒事は、長くなりそうだな。

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