その2 2月下旬の様相

2月14日(金)

午前8時、ハノイ日本人学校ホームページ更新

週明け、「2月17日からの学校再開の可否につきましては現時点では未定です。」

ホーチミンの日本人学校も同じ状況。


同日、ハノイ市教育局

「学校再開に向けた注意事項」といったビデオ掲載。


同日午前

ハノイ国家大学で、2月いっぱいの休校延期が決定。

(前日夕方に会議。その時にすでに決定は下されていたと思われる)


同日15:30、ハノイ日本人学校ホームページ更新

「2月17日からの学校再開の可否につきましては現時点では未定です。」

内容変わっとらん。ものすごい数の問い合わせがあったものと見える。

ちなみに、ホームページの閲覧数もぐんぐん上昇していた。


同日17時頃、ハノイ日本人学校の電話連絡網

「連絡網で正式な連絡をするから、問い合わせしないでください」

という連絡網。

ものすごい数の問い合わせがあったものと見える。


夜9時半 ベトジョーニュース掲載

「休校措置、ホーチミンは29日、ハノイは23日まで延長」

正式な連絡網より先にニュースを見る。


ベトナム人はのんきなので、基本、「今年のテト休暇は長いなあ」という認識。日本人社会も、子供が学校に行けない困難はありつつ、村を丸ごと封鎖するといった「やりすぎの対応」が取られているし、「3月になれば、いい加減、再開するだろう」と、みんな何となく考えていた気がする。


このころ、2月17日のニュースでは、トイレットペーパーでマスクを作ってたやつが逮捕されるとか、あるいは謎の「コロナ撲滅カード」販売業者が逮捕されたり(21日)、あるいは、コロナ対策としてビタミンCを取るのだと言って、生絞りオレンジジュースが売れまくってたりと(25日)、微笑ましいベトナムニュースが目についた。


2月17日

タインホア、カインホアというベトナムの一部では、流行終息、学校再開に向けたガイドラインが作成されるほどで、「ぼちぼち終わりかなー?」感があった。

しかし、韓国やイタリアがやばいという情報が増えていて、日本も例の客船問題でたいへんだというので、ベトナム国内の緩和もなかなか進まない。日本で確認された死者について、ベトナム人コメントは、「年寄りは、まあ、仕方ない」という認識だった。まあ仕方ない。


2月20日

ホーチミン市教育委員会、高校の3月いっぱいの休校を提案。


2月23日

保健省、韓国からの全渡航者を対象とした検疫実施を決定。

また、ハノイ市が、日本と韓国からの入国者に対する隔離措置を提案。

この時は幸い、日本については対象外となる。


2月25日

ダナンで隔離措置を受けた韓国人旅行者が、待遇が不満だとして反発。四つ星ホテル滞在を勝ち取る。

ベトナムの水準を思えば待遇はまったく悪くなく、むしろ親切な対応をしていると私なんかは見ていた。ベトナム人も半分笑いながら怒ってた。


2月26日

ベトナム国内の感染者16名が全員完治。

でも感染疑い31名、隔離対象5,675名。

ベトナム教育訓練省(文部科学省みたいな部門)が、今学期のスケジュール変更。

基本的には、テト休暇明けの2月初旬の学期開始を、3月初旬に1か月後ろ倒しにするスケジュールで、学校関係者としても「まあ、これなら対応しやすい」という安堵の声。

とはいえ日本人学校は、基本的には日本の学年歴なので、2月が数日を除いてまるまる消失した影響は大きなものだった(課題プリントをPDFで配布し、自宅学習するという方法がとられていた。オンライン化といえばオンライン化だが。得意な先生は、ユーチューブに動画を上げてくれてた)。


2月28日

感染が流行国(中国、韓国、イタリア、イラン)から入国するすべての者に対し、医療申告と医療検疫を行って隔離措置。

この時も、「日本が隔離措置の対象に追加されるおそれはある」という情報がありつつ、ギリギリ除外される。

このあたりから、多くの韓国便のフライトがキャンセルになり、「あ、これは日本にも帰れなくなるんじゃないか」という「笑い話」が出始めていた。


2月末の時点では、3月から再開できるかな、無理かな、再開してほしいな、、といったところ。


この間の日本の評価については、上記「流行国」からは除外されている。

例の「ダイアモンド・プリンセス号の数を入れる/入れない」論争について思い起こせば、ベトナム保険省は、入れずに考えていたように思われる。その点、日本留学経験者とか、JICAの保健衛生の専門家などが、政権中枢で多数活躍している成果と言っても良いんじゃないか。



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