05:見透かされている感じ

そう言いいながら


ソファーに座った彼女の後ろからそっと抱きついて


あなた「昨日のお返し」


きみ「そう?」




そのままソファーに横になる彼女に引っ張られて彼女の上に重なる




きみ「なにをしてくれるのかな?」


あなた「・・・」


きみ「あれ?てれてる」


あなた「これじゃあ昨日と同じだよ」


きみ「ははは、そうなの?」




彼女は笑いながらキッチンに向かい




コーヒーと朝食を出してくれる


コーヒーを飲みながら




きみ「今日はなんの予定もなかったから・・・何か映画でも見にいってみる?」


あなた「あ・・・それいいね、最近映画館いってないな」


きみ「そう、じゃあなに見ようか?」




そういいながらスマホで検索をはじめる




あなた「そうだ、***って映画まだやってる?」


きみ「ん・・・あぁ、やってるね、これ見たいの?」


あなた「うん、どうかな?」


きみ「そうだな・・・いいよ、何時のにする?」


あなた「一度帰ってだと、どこかでランチ食べてからのほうがいいかな?」


きみ「じゃあ、14時からかな」


あなた「うん」




そういいながらトーストをかじる




なんとなく「きみ」にはもうばれてしまっている気がする


私に好きな人がいないことが・・・すこし経ってから失恋したと言ったら


彼女は慰めてくれるのだろうか・・・




そんなことを考えていたらいたずらするような笑顔で顔を覗き込まれた




きみ「時間を合わせるのめんどうだからあなたの部屋に一緒に言って出かけようか?」


あなた「ん・・・いいけど、散らかってるな・・・」


きみ「まあ、気にしないよ」


あなた「私が気にするって」


きみ「また、本でもかしてよ最近おもしろい小説あった?」


あなた「そうだな・・・あったかな・・・」

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