第10歩 仮面の集い (ヴェネチア)
4日目
水の都 ヴェネチアです。
ヴェネチアは[島]なので、最終駅のヴェネチア•サンタマリア駅へは海の上を鉄道が通って到着します。
窓の外を見たら、すぐ下は海です。
例えるなら、千と千尋の神隠しの列車のシーンです。
それだけで感動。行く価値有りです。
早くもユーレイルグローバルパスで鉄道旅にして良かったと思いました。
実はヴェネチアが旅の最初の目的です。
漠然とした計画のなかで、ここだけは絶対外さないで行こうと決めていた場所で、それ以外はどうでもいいやでし
た。
1か月の5日目にそれを持ってきて、残りはノープラン。
宿は昨夜予約しておいた「レ・ブールバード」というホテルです。ヴェネチア本島から少し離れたリド島という場所にあり、そこをヴェネチア観光の拠点に3泊します。
実はここ、四つ星ホテルです。
昨夜、宿が決まらず悩んでいたところ、直前割引で格安価格となっていたため安く泊まれました。
ギリギリで生きていると、ラッキーなこともあるものです。
そして、対応がやはり全然違う。
ジェントルマンの生き字引みたいなホテルマン。
私のことを「サー」と呼びます。
愛ちゃんか!って心の中でツッコミ入れた自分をオッサンに感じてしまった。
部屋も綺麗でバスタブがあることに感謝。
昨日までのホステルはシャワーしかなかったので、久しぶりに湯船につかって、その後ひたすら手洗いで洗濯をする。他国においても残り湯を無駄にしない。
そして、ヴェネチアの街に繰り出します。
今日は年に一度の祭典「ヴェネチア•カルネヴァーレ」の最終日です。
クライマックスに間に合って良かった!
あの中世から続くコスプレの祭典です。
日本国民として行かにゃあかんばい!
って感じで、これが旅の目的でもあります。
コスプレイヤーの写真を撮りまくりました。
単語「とぅぎゃざー」を多用して一緒に撮って貰いました!海外のコスプレイヤー寛容!
ロケット団には何故かお手製のモンスターボールを貰いました。とりあえず、イタリア人は「ナルト」と「鋼の錬金術師」が好きという事がわかりました。
コスプレガチ勢はヤバいですね
全国のラスボス。サン・マルコ広場大集合という感じです。
そして、ヴェネチア行くなら、やりたい事があった。
「ゴンドラ、、、乗りたい。」
男がゴンドラに乗りたくて何が悪い。
しかし、地球の歩き方には搭乗6人までで€80と書かれている。
€80=¥10400 1人で乗った場合、1万4百円。
1人でゴンドラに乗り、舵取りの歌声を聴きながら波に揺られる姿は、あまりにもイタ過ぎる!
そのまま海に飛び込んで自害した方がマシです。
夢を諦め、観光場所の鐘楼を昇る順番待ちしていた時に、「日本人ですか?」と声をかけられた。
話すと、1人卒業旅行中の元大学生で一緒に観光しませんか?とにことだったので、彼と行動をともにすることにした。
「やっぱり、ゴンドラ、、、乗りたくね?」
彼も同意見だった。
ゴンドラに乗りたい男は一人じゃない。
地球上に最低2人はいる。
そこからは早かった。同じく観光で来ていたマダム2人をナンパし、卒業旅行中の女子大生2人をナンパし、、無事6人で一緒にゴンドラ乗る事が出来ました!
ゴンドラ、、、感動した。
絶対乗らなかったら後悔してました。
一期一会が大切です。そう改めて実感した1日です。
今更ながら思う。
「俺と一緒にゴンドラ乗らないか?」
ナンパ文句としては最上級ではないでしょうか?
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