第6歩 全員石油王 (ドーハ)

飛行機は好きです。

もとより乗り物全般すきです。


1番好きな乗り物はFUJIYAMAです。

他と比べて滞空時間が長いから、存分に楽しめる。


飛行機ももちろん好きです、あの離陸する時の体がフワッとする瞬間、心の中では「 I can fly !!」って叫んでますよ。


機内食を嫌う人は、俺食通だぜ感を拗らせてるだけだと、私個人は思っています。ジャンク感が良いんだよジャンク感が。


あと、飛行機の映画が楽しみです。

あの映画館での上映は終わってるけど、レンタル開始前の作品が見れる感じ。頑張ればもと取れますよ。


ただ、初めてヨーロッパ行くけど、やっぱり地球半周は遠いこと実感します。


そんなこと言ったら、ヴァスコ・ダ・ガマに殴られますが、いかんせん飛行機でやることといえば、映画見て、機内食食べて、寝ての繰り返しで、最高ですね。


旅行代理店のお兄さんに手配して頂いたのはカタール航空で、アラブ半島のカタールを経由して行きます。


なので、ドーハ空港で1度乗り換え。

ドーハと言えば、ドーハの悲劇。


しかし、世代ではないのであまり知らない。

そもそもカタールの首都がドーハがあることも初めて知ったぐらいであり、前知識はドーハの悲劇の単語のみである。ひどい話ですね。



とにかく、着いたら暑い。

アラブの熱気を感じる。



もこもこのダウンを脱ぎ捨て、長袖をまくり上げる。

気温差が尋常じゃない。アラブって感じです。


次の飛行機まで時間もあり、今までで我慢していた分もあり、私は喫煙所へ直行する。案内板の文字は読めないが、絵という人類の発明に感謝しながら、駆け込む。


煙がかった喫煙所は広く、前面の窓ガラス先には飛行機を間近に見ることができ、絶景だった。


そして、空間内にアジア人は私だけ。


私以外はみんな石油王。

そうにしか見えない。テレビで見るターバンをみんな頭に巻いている。


偏見であることはわかる。でも、そうにしか見えない。


多分会話も「おたくの油加減いかが?」的な事を話しているに違いない。




石油王達に囲まれて、タバコを吸いながら。

「ああ、海外に来たんだな」と実感した。



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