ザッピング
レビューをするようになって、作品を読む量は気持ち増えている気がする。
「今日はこの人のこの作品をレビューしよう」なんて予定もないので、多くの作品を歩き回ることになる。
考えもなしにチャンネルを切り替えて、波長の合う作品を探してみる。
上質な文章であれば良いわけでもないし、評価が高ければ良いわけでもない。なかなか難しいものだなと思ってしまう。
うまくいくと「面白い」「すごい」の壁を越えて、およそ200文字の文章が生み出される。
本当はその流浪の間には数千文字にものぼる意識の流れがあって、その中には「嫌だなあ」とか「これはパス」といった感情もあるはずなのだ。
そういったザッピングの記録を都度書いてみたらどうだろう。「好き嫌い」であるわけだから外には易々と出せないが、自分の行動パターンを取っておくと後で参考に出来るかも知れない。
そこまでやるんだったら「自主企画」でも開催してみればいいじゃん……と元も子もないアイデアが脳裏に浮かび上がってきた。
企画を開くということは責任が伴うわけで、ザッピングをしつつ偶然出会った作品にレビューをするのとは違っている気もする。
責任……文字で書くだけで、話で聞くだけで、その場から離れたくなる単語だ。
創作や妄想が「自由」というなら、責任というのは、その向かう先々について回る強烈な抑止力である。
「出過ぎたことをするべきではない。否、
さっきからザッピングする手が止まらない。
どれくらいが「出過ぎた」ことになるのか、どこまでならひっそりと居られるのか。
みんなの情報を見ながら平均値を割り出してみる。自分の感性が「出過ぎていないか」を確かめるかのように。
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