マンネリからの脱却


「そんなに困ってない」状態において、マンネリは引き起こされる。

 マンネリ……モチベーション低下から脱却する上で注意すべき点は「時間さえ用意すれば良いわけではない」というところにある。


 経験則がベースとなるが……毎日1時間空けることが出来たとしても、モチベーションが上がらない限り、決して実りをもたらさない。つまり開始5分程度で「骨休め」として動画などを見てしまってそちらに注意がいってしまうとか、悶々と、イライラとした状態で1時間過ごすだけである。

 順序が逆なのだ。モチベーションが上がれば自然と時間を割こうとする。あるゲームにハマっているとき、果たして5分程度で退屈したり「骨休め」をしようとするだろうか。1時間の予定が3時間になってしまったといった経験もあるだろう。


 だからマンネリを防止したいのなら、その為の時間が用意できているのなら……感想文を書くのに何の我慢も苦痛も要らない、むしろ、書かずにはいられなくなる(書かないと「困る」)ようなコンテンツに時間を注いだ方がいい。

 ちなみにこのコンテンツは別にその人にとってポジティブなモノである必要すらない。痛ましいニュースや仕事上のストレスの類、つまり義憤や愚痴の類であってもよい。


 そして没入した経緯や理由を個人的な視点から考察する。それが間違っているかどうかは関係がない。つまり、他人の考察と比較して「分かったフリ」や「答え合わせ」をする必要はない。オモテに出して評価される必要もない。

 スポーツにせよ、イベント参加にせよ、ゲームにせよ……「面白い」「ムカつく」を「面白い」「ムカつく」のまま終わりにするだけでなく、そう思った流れを押さえておくのだ。


 それが空想に対して、より具体的(詳細)な、あるいは別の角度からの分析を可能にする。


 マンネリ回避のためのコンテンツがマンネリするということも十分に考えられる。

 そういう場合は、また別のジャンルへと移動する。近いジャンルだと面白くはあるだろうが、その場合、慣れもあって「没入」は出来ないので、思いきって遠出をしてみるのがよい。

 お手軽なのは、ポジティブな「没入」コンテンツにのめり込み、今度はネガティブな「没入」コンテンツにのめり込み、次はポジティブ……と、自分の好き嫌いを往復するというやり口だろう。



~補足~

 ネガティブな「没入」コンテンツとは何か。

 端的に……自分が心配や怒り、苛立ち、不満、悲しみを抱き、それについてこぼしたくなるものだ。

 ニュースを見ればその半分(以上)は「悪いニュース」である。その中には聞いても何とも思わないものもあれば、強烈に揺さぶられるものもあるだろう。

 プライベートの中で起こった事件でも、病気や将来に対する懸念でもいい。


 全くないなんてことはないだろう。仮にいたとしても、その方は「全く困ってない」と見て良いだろうから……

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