連載の奥
都会であっても田舎であっても、街の中心部である駅周辺はそこそこに盛り上がり、離れていくに従って人通りが少なくなっていく。
時折、太い国道と重なったりすることがあって、そんな場所はまた混雑したりもするが、道が細くなり、山や森が見えてくると、いよいよ奥に来たのだと実感する。
小説の連載も似た感じを覚える。駅から降りて歩き出すのが一話目、ゆっくりと目的地へと進んでいく。道中は一話ほど人気はなく、少しずつ静かになっていく。時たま盛り上がりどころがありつつも、気付いたら無人である。
静かな環境。誰にも干渉されず、誰にも干渉できない、閑古鳥だけが訪れるような、そんな場所。
時間や流れといったものから切り離されている。一話も十話もさほど変わらない。ただ
日本には百名山なるものがあるらしいが、むしろ日本に百も山があることが驚きだし、名山とまで言っているのだから、きっとその十倍くらいはあるだろうことは更に驚きだ。(実際は17000弱あるらしいので、更に驚きだ)
百名山でない山というのは、大半の場合においては風景、起伏でしかないのだろう。敢えて登ってやろうと言うのは、よほどのマニアか物好きかひねくれものである。
だが別に、だからといって無名の山達は扱いに文句を言うことはないのだろう。ただ静かに佇んでいるだけなのだから。
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