イメージしにくい事実
「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、れっきとした事実であるが、どうにも想像が及ばないことが多々ある。
例えば光の速さ。秒速30万キロにも達するらしい。車が時速60キロだと考えると、60×60×30万で10億8000万倍にもなる。
光によってミンチにされずに済んでいる(というより存在をまるで感じない)のは、光に重さがないからである。速度(勢い)は持っているが、重さはない。これが光の性質なのだ。粒子でもあり、波でもある。
数学だと虚数という概念上の存在が出てくる。それで理論が成立しているのだから間違いはないのだろうけども(むしろ辻褄を合わせるために別途追加したという方が適切か)、実際どんなものであるか、イメージするのも困難だ。
どこかで聞いた話だと「上から下へ螺旋状に物体が移動する際に、縦軸の位置が実数、横軸の位置が虚数」だと思えば良いらしいが……
創造するまでもなく、この世界は不思議や興奮に満ちている。日々の生活や仕事に追われて、意識することのない領域。
その領域に意図的に入り込み、その力を拝借することができるなら、ネタ切れも、設定の矛盾も、話のオチがつかないことも、拍子抜けになることも、綺麗さっぱりとなくなるのだろう。
学ぶことをストレスと思わなくなるまで、どっぷりと浸からなくては出来ないことのように見えるが、虚数を「かっこいい(だけの)フレーズ」として用いない小説が書けるようになったなら、それは恐らく面白い経験になるだろう。
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