やりどき


 やりたくもなかったことが、突然やりたくなることがある。

 特に日次で作業していたりすると、日による気分の差は顕著に感じられる。

 やる気があるときには全力で取り組むのが吉なのだが、時間がなかったり、他の作業が挟まったりするのでなかなか上手くはいかない。いつだって同じだろうと高をくくっていると、時期を逸してしまう。やる気が普段と同じくらいならまだしも、著しく低くなる点が悩ましいところだ。

 だからこんな時間であっても、やる気があるのなら進めている。極端な話、明日の自分はまるで別人になっていて、小説の投稿をパタリとやめてしまう可能性だってある。

 それくらい儚げで危うげな存在なのだと自覚している。今までに100話更新していても、今後も更新され続けるかは分からない。傾向は傾向でしかない。


 背負うものがあれば、やらざるを得なくなるのだろうか。

 こんな時間になるまで仕事をしていたのは、やる必要があったからで、そんな風に考えるようになったのは、背負うものが出てきたからである。

 それが如何に不運であっても、不健康であっても、背負ったものに尻を叩かれて、遮二無二走っている。


 創作、趣味においても同様かもしれない。少しは重荷を背負わなくてはいけないのかもしれない。


 

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