書きたいときに書く
何を今更と思うのだが、書きたいときに書いた方がいいという話をしたい。
日次連載を行うということは、気分の揺れに関係なく、毎日一話ずつ書かなくてはならない。専ら書くネタも意欲もあるから何とかなっているが、どうしてもやる気が出ない日もある。
そんなとき、ネタが浮かんでいた頃に大小関係なく書き殴ったメモ書きが本当に役に立つ。
小さな粒であっても何個か繋ぐことで一話分の量になったり、日によっては想像が膨らんで大きく成長させることが出来たりもする。
人が生きているのは、今のこの瞬間だけだとどこかの誰かが言っていた。それは正しいのかもしれない。世界は五分前に出来ているのかもしれず、五分後に滅びるのかもしれない。
書けるときに書く、やれるときにやるというのは、謂わば過去や未来への種まきのようなものである。投資、貯蓄と表現しても良いか。現在の行動、幸福感を制限してでも、より良い今後のために振る舞うことだ。
だが、過去も未来も僅か五分間の幅でしかなければ、果たして種をまくことに意味などあるのだろうか。種が土地ごと吹っ飛ぶかもしれないのに。芽が出る保証もないのに。
そうなるとやっぱり、書きたいときに書くのがベストなのだろうと思う。今一番楽しめることが、一番の投資になってくれれば文句の付けようもない。
気紛れな神が歴史を終わらせようと、一番満たされたまま終われるのなら、胸を張ってもいいだろう。
そう考えたら、やりたいことでお金を稼げれば良いよなあと素直に思う。仕事に追われていると、目の前のことばかり気になって、当たり前の感情にすら気が付かなくなるから恐ろしい。
やりたいことを追いかけ、やりたいことに追いかけられる気持ちというのは、どんな気分なのだろうか。好きなことが嫌になるから、お勧めしないという人もいる。数ヵ月から二、三年くらいのお試し期間で試すことが出来れば。
試そうと思えば試せなくもないのだろう。沢山の人に迷惑をかける覚悟があれば、夜中にしか更新出来ないようなこの忙しさであっても抜けることは可能だ。お金の問題は、その期間だけアルバイトして稼ぐか、今までの貯金を崩すかして……
話が脱線してしまった。というより、本線は一体どこにあるのか。
ああ、まあ、すなわち。何かをやりたくなる衝動はいつだって突然に起こるので、いつでもやれるように準備をしておこうというのとだ。
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