文章の濃密さ
中身が濃い文章というのは何だろう。
自分で考える「濃密な文章の極致」とは、描写や説明を、読者が満足する
あるシーンを10000文字以内で書くのと、1000文字以内で書くのとでは、当然、その難易度が違ってくる。進行上なくても問題ない描写やセリフを削ぎ落し、表現したいことを要約した上で(ただし、そのキャラクターらしさは損なわずに)喋らせなくてはならない。
頭を捻る必要は出てくるが、見返りは大きい。文章量が10分の1になったということは、同じ文字数で当初の10倍のシーンが書けるようになるのだから。
描写を削ぎ落しすぎても、プロット、あらすじの類を読まされている感じがして面白くはないので、調整は必要になってくる……
と書くのは簡単だが、行うのは楽なものではない。というより、どこかのタイミングで「これなら大丈夫だ」と判断しない限り、ずっと文章の推敲だけに時間をかけることになり、精神衛生上よろしくない。
気楽にアウトプットする場は必要だ。たくさん書いてみて、その中で優れた文章だけを集めてみて、新たな作品として提示するのも悪くない。
そういう場ではむしろ、形や良し悪しに深くこだわらない方がいい。最初の文章を書き出すので苦労するようなら、以下の通りに書いてみよう。
「おっは~! みんな今日も元気してるかな~? ぼくは今日、何もないところで躓いて、トシを痛感したよ……というのは置いといて、早速本題に入ってみよう!」
ふざけている。が、優秀な砂金を集めるために、川岸を隅々まであさる必要があるので、これくらいのノリでないと持たない。
上記の文章は本筋からすれば全くの無駄であるが、けれども自他を
無理やり一発ネタをやらされた挙句、「滑り芸を見た」という共通の話題によって、(そいつ以外が)盛り上がる飲み会のように……
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