天秤にかける


 今、23話目か。まったくキリはよくないのだが、このペースだと10万文字書けるのはいつになるのだろう。

 サイコロの目の合計は10。500文字書けばよい。まあ、今回の話題としてはもう少しは書けそうなので、あと1~2話書けば、20000文字になる。

 25話で20000文字。この様子だと10万文字書くのは、更に100話後ということになる。10万文字書くのに4か月強。100万文字書くのは更に10倍。3年に渡る長い道のりということになる。

 妄言でもなければ、とても続けることは出来ないだろうな。

 この妄言を書いている理由としては、未来の自分が何か超大作を作りたくなった時に、継続して執筆した経験があれば盤石だろうと思ったからである。思ったことを咀嚼しないまま出すという一種のストレス発散も兼ねてはいるが。


 二つのうち、どちらか一つを選ぶとき、天使と悪魔という例えと同じくらいに、天秤が出てくる。

 書けば書くほど重くなる。時間や労力(ストレス)は積み重なり、天秤を傾けていく。見合ったものがなければ、いつかはバランスを崩すだろう。

 時間も労力もさほどかからないから、この作品を執筆することに、無反応であったとしても大した負荷にはならない。(とはいえ、PVやら人の反応をぽちぽち見る小ささがあるのだが)

 何が何に見合うのか。正確にいえば、何が何に見合って欲しい・・・のか。そこに正直にならなければ、目的のない航海を続けるだけだ。続けることも、やめることも満足に出来なくなる。


 天秤にかけるのは、やるべきことだけではない。やらないべきことを決める際にも必要なことだ。癖――当たり前のようにやってきたことは、なかなか意識することが出来ない。

 何かを継続にするには、それをやるのに必要な時間を担保する必要があり、一杯になってしまったのなら、必要なものを選ぶか、不要なものを捨て去るしかないのだ。


 天秤に乗せるものも大切だが、天秤そのものも無論大切である。壊れてしまえば正しく判断することが出来なくなる。壊れやすくなるのは、重いものを勢い良くたたきつけた時だ。大きな衝撃が来ると人の心は麻痺し、思考は停止する。小さなことに病的に悩んだり、重要な選択を軽率にしてしまったりする。

 だからこそ調整しなければならない。正しいかどうかは分からずとも、せめて後悔しない、他人に迷惑をかけない選択が出来るようには……


 今日はこれくらいにしておこう。

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