第5話

 高貴さへの裏切りとは何か。それは忠実さへの操作を裏切りの要素なしに信用の様式として継続することである。だがこの裏切りを偽の召喚として構成する方法がある。キャラ崩壊と闇落ちである。キャラクターの協働性。キャラクター性が崩壊するには宗教的問題に対する軸のズレをギャップであるかのように演出してしまう問題があり闇落ちには言葉の感受性と神性の創造がパラフレーズの自意識でしかなくなるという意味での型落ちがある。もしもキャラクターの意識が反応性の志向へとエネルギー的に移行しその身振りのスタイルが言語的操作の演繹を記述するエクリチュールとなるのならそのキャラがいくら崩壊してもシステムはその名を記入することを止めないが思考に対する理解の特異性という日常の語りが決定的に介入してくるのを防ぐことはできない。この介入は記号的数学素の情報処理言語で代数化することで幼年時代の記憶とその変質が神話の外部に接続するための鍵をメタファーの思考として保持できるように転移するが存在の軸がフェティシズムの語りとしてしか私の存在を承認することはできないという公開のシミュラークルを停止させる手段としての更新待機という無限の宙づりに対する将来への関心しか存在しなくなるのである。性欲の開示、それは待つことの遅さを的確な抑制でリードすることへの疑惑である。むしろこう言いたいくなる。萌えの表現形態が現実とフィクションの区別が存在しなくなると非難される言説には聖霊の受肉に関する創造の協働が働いているがそれは性行為のメタファーのようにしか流出を思考しないので結局その協働に対してどれだけの金銭支払いやお気持ちの表明などを措定する身振りなどで生殖の気持ち悪さの入れ込みようを愛の負荷として説明するしかなくなると。青春の倫理共同体がその町の郷土性と宗教的に組み合わされている場合には真摯であるはずの奇跡を解約する存在の言語のように創作として利用することの代価は現実の家系の二重性に書き込まれたシステムの操作に主観という迷妄のフィルターをかけるか客観的な作品の評価軸という数字を異界的な提示から編集するしかなくそれは売り上げに示される経済的結果として箱入りの状態に変換される。強さに対するミームは瞬間風速を計上する視聴者数で測られるがこの状態からは祭りの気分のようなものが人気の炎上として語られる以外にキャラクターの協働性を参照する方法はなくなる。キャラクターに倫理的意志を担わせることができるという狙いはここではもう単にキャラの中の人を鬱にさせる現実があるということしか意味しないのだ。非拘束的に語るということは社会に整備された倫理的問題に抵触するという身振りとは無関係でありその道徳的基準が破られるか破られないかの境界を形成することの挑戦として生成の無垢さが不純さの賭けとして贈呈される。現実をパロティにすることは現実に立ち向かうことの反対でありその曲芸が巧妙であればあるほどそのトリックの内部にからめとられる。それは性転換の前世と社会的現実の下部構造はキャラクターが純粋に消費されるというプロットの骨格を自分の肉一ポンドで味わいたいという欲望に還元される、この領域では下品に考えた方がかえって受胎に関する正確な反応を示しうる可能性が開かれおりかつカップルが成立する行為としては最上のものである。なぜなら性行為に関して「高貴なふるまいをする」とは自尊心の家族性を守るという原理しかなくその内心は去勢への不安をパートナーに与えることができないという強情さの帰結になるからである。身体を純粋に観念の枠組みとして見られるものの領野に配備することとその観念の多が哲学者風の風景を知性の根拠であると提示することの間には相関的な手品というものが見受けられる。日常系の引力が換喩の連接を憂鬱に対して防衛するための作業として倫理性の核心をその偽装された狂気の中に隠してしまう。ここまでくるともう高貴さを余念なく破壊するしか切断の断片が残らない。

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