　戦争というものは、どのような理由であれ人類が起こし得る、最大にして最悪の暴力行為である。

　筆者としてはそのような価値観を持っているのだが、歴史上の天才たちには、また別な価値観を持って戦争という行為を評していたらしい。その例をいくつか紹介したいと思う。

「戦いは、万物の父」

　これはギリシャの哲人ヘラクレイトスの言。

「戦争は博愛より大きな仕事を成就した」

　ニーチェの言葉。

「戦争は神が定めた裁判法」

　シュタインメッツの言葉。神も何も、人間が勝手にやっているような気がするが。

　価値観は人それぞれ。だが、天才たちが戦争をどれだけ評価をしようとも、筆者としてはどのような価値観であれ、戦争という行為に対して好意的な評価はできそうにない。

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