パスカルの興味
パスカルと聞けば、まずこの言葉が浮かぶのではないだろうか。
「人間とは、考える
この葦はイネ科の植物のこと。
ちなみにこの言葉はどういう意味かというと、「葦はいずれ自分が枯れてしまうことを知らないでいるが、人間はそれを知っている点で大きな違いがある」という意味だ。
そんな賢人のパスカルだが、幼いころ、
「数学なんぞ、あんな意味のないものを勉強する奴の気が知れぬ。お前はそんなバカになるな」
と言われたが、その言葉を受け、逆にパスカルは数学というものに興味をもち、十六歳の時に偉業を成した。
俗に言う、パスカルの定理である。
さらにパスカルはそれだけでなく、ある問題に熱心に取り組んだ。
それは何かというと、サイクロイド(輪転曲線)問題だ。これは説明しだすと小説という趣旨から外れてしまう可能性が高いので割愛。
そしてこの研究の副産物と言ってもいいのかわからないが、パスカルはとあるものを発明した。
そのパスカルの発明というものは、カジノでおなじみのルーレット。
パスカルはサイクロイドのことをルーレットと呼んでおり、サイクロイド研究の合間に遊びでルーレットのルールを確立したと言われている。
父親のちょっとした一言が、天才の興味をひき、そしてそれが人類に大きな福音をもたらす……そんなことが起きることもあるようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます