死刑廃止のきっかけとなった、クリスティー事件
一九五〇年。英国である殺人事件が起こった。
その殺人事件の概要は、エバンズという男が、妻子を殺してしまったという事件。
クリスティーという男が、エバンズが妻子を殺したのだと証言し、エバンズは死刑を言い渡されてしまう。
最後まで無罪を主張していたエバンズだったが、クリスティーの証言を覆すことができず、結局エバンズは死刑を執行されてしまう。
だが、三年後、英国中が震撼することになった。
エバンズ事件で証言をしていたクリスティーが、なんと連続快楽殺人犯であったことが判明する。
そして捜査の結果、エバンズの妻子殺害事件も、おそらくエバンズが犯人ではなくクリスティーが真犯人らしいことが発覚した。
クリスティーは当然とも言うべきか、裁判で死刑を言い渡され、すぐにそれは執行された。
しかし、エバンズが必死に無罪を主張していたのが本当だったらしいという事実は、当時の法曹関係者と警察関係者に深い影を落とすことになり、それがキッカケで英国で死刑廃止が活発に議論され、法改正に至ったのである。
死刑がいいか悪いかはさておき、やはり冤罪という忌むべき事象は、大きなセンセーションを巻き起こすようだ。
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