秘伝の書を残した医学者ブールハーフェ
オランダの医者で科学者でもあった、ブールハーフェ。
彼が亡くなった時、彼の研究所から、封がされた一冊の本が見つかった。
その本の題名が『医学における重要な秘法』というものだった。
ブールハーフェの今までの功績から鑑みて、これはきっと素晴らしいものだと、さっそく本は競売にかけられることとなった。
本はどんどん値上がりしていき、ついに二万ドルという莫大な金額となったところで、さる貴族の男性が落札した。
さて、一体どんな秘伝が書かれているのだろうかと、男性がさっそく封を開けて本をめくった。
しかし、白紙のページがひたすら続いていくばかり。
こいつはいっぱい食わされたかと男性がガックリとしたところ、最後のページに一言だけ書かれてあったそうだ。
「頭を冷やし、足はあたためる。これぞ医者いらずの極意なり」
確かに間違っていないぶん、男性のガックリ度合いはさらに増したことだろう。
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