歴史家トインビーとアドルフ・ヒトラー


 イギリスの歴史家・アーノルド・J・トインビーと、ヒトラーはお互いに尊敬の念を抱いていたそうだ。

 それを証明する一節が、トインビーの著書に書かれている。


「彼ほど長時間にわたって、理路整然、首尾一貫して持論を展開できる人間は、学者の中にもいない」


 トインビーならではの最大級の賛辞だが、この続きに、これまたトインビーならではのちょっとした毒が添えられている。


「ただし、話がことロシアに関すると、内容も口調も狂ったようになった」


 なんというか、ヒトラーの人柄がよぉ~~~くわかるような気がしないでもない。

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