アルキメデスの名誉の回復
古代ギリシャの有名人と言えば、アルキメデスを忘れてはならないだろう。
アルキメデスの原理で知られる彼だが、彼が最も知られているのは、そのアルキメデスの原理を思いついた瞬間のことではなかろうか。
いわく、アルキメデスは風呂に入っていた時に、浮力について閃いて、その喜びのあまり裸のままで通りへとかけだし、
「ヘウレーカ!! ヘウレーカ!!(わかったぞ!! わかったぞ!!)」
と叫びながら疾走したと言われている。
今の観点で言えば、失笑、冷笑、苦笑どころか、警察に捕まってしまう暴挙。
だが、アルキメデスの名誉のために、ここで一つ注釈をしておきたいと思う。
当時のギリシャでは、裸で運動するのが普通だったので、男の裸なんぞ珍しくもなんともない光景だったのだ。
だからアルキメデスが裸で疾走しても、誰も気にもとめなかったことだろう。ただし、え? 何がわかったの? みたいな疑問は抱かれたかもしれないが。
それにしてもシュールな光景である。ひげもじゃのオッサンが裸で走り回っても、弄られるどころかシカトされる世界……いやはや、シュールである。
さらに注釈しておくと、アルキメデスはアルキメデスの原理以外にも、人類史に多大なる影響を及ぼした発明も行っている。
それは『アルキメディアン・スクリュー』と呼ばれている、特殊な装置。
その便利さもさることながら、ネジ構造を初めて機械装置に使用したという点でも、人類工学史において、極めて輝かしい功績といえる一品だ。
興味がある御方は、是非検索をしてみてほしい。アルキメデスとバビロンの空中庭園には何か関係があったのでは? と思われる、歴史ロマンを垣間見ることができるかもしれない。
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