　ドイツ国内でドイツの偉大なる人物は？　と質問すると、まず筆頭に上がってくる人物と言えば、マックス・フォン・ペッテンコーファーであろう。

　彼は衛生学の研究で有名で、健康には環境が重要だと主張した。

　だが、彼は病気は細菌によるものだという説に真っ向から反論した。

　そしてそれを証明してやると、彼はとんでもない実験を行うことになる。

　なんと、培養したコレラ菌を飲んでしまったのだ。

　しかし、ペッテンコーファーがコレラを発病することはなく、自分の論理に自信を得たと言われている。

　注釈をしておくと、一応下痢の症状は現れたが、それはコレラによるものではなかったと証明されている。

　いったい、なぜペッテンコーファーが発病しなかったのか？

　それは、一世紀経った今でも、科学的に誰も証明できていない謎となっている。

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