第3話「忍び寄る闇」

 紅音のメール癖はまだ続いていた。

そして、相変わらず答えていた。

ある日、学校から下校していると、何かにつけられているような気がした。

『なんだろう、気のせいかな?』

その日はそのまま帰ったが、次の日も、その次の日も何かにつけられている。

変な感じがするが、そのまま紅音は放っておいた。

だけれど、放っておいても近づくものは近づいてくる。

闇は毎日一歩一歩、紅音に近づいて来ている。




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