　紅音も、メールにすっかり慣れてしまった。毎日メールが生活の一環に入っていた。

ある日、スマホを取り上げられた。

「勉強が終わるまではダメよ」

と言われてしまったのだ。

『なんとしても取り返さなければ』

と、紅音はがんばったけれど、実際にはスマホにメールは届いてなかった。

『まだか～』

と、落ち込む紅音の元に1通のメールが届いた。

「件名：貴方はどちらを選びますか？

　本文：貴方はどちらを選びますか？

　　　赤詰草　白詰草

　貴方の選択が　　決めます　　　　」

『私の選択が何を決めるんだろう…』

気になっていたけれど、答えてしまう。

メールの沼にはまってしまったのだ。

それからも、紅音はメールを続けた。

恐ろしいことが待っているとも知らずに…

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