独白2

「全く、騒々しい。」


一人電車に乗り込み、手すりにもたれ掛かって大きなため息を付いた。


不思議な奴だ。


余計な疲れを感じているものの、退屈な相手では無かったと思っている自分がいた。


最初は腹がたったが、今となっては不思議と機嫌がいい。


ただ、「毎日だとキツイな」と心の中で一つ悪態をつく。


奴の思う壺みたいでなんだか癪だから。



・・・さて、そういえばだけど。

「そもそも、アイツ誰だったっけ?」

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