マウンド

スローモーションたいなあの日を思い出す

陽炎ができそうなくらい蒸し暑い日だった

君は野球部のエースで

私はスタンドから応援してた

毎日泥だらけで練習してる君たちを見てた

だから絶対に勝って欲しかったんだ

でも結果は5回コールド

ただ相手が悪すぎた、それだけの話だ

ボロボロで燃え尽きながら

君は最後まで投げ抜いてた

試合が終わってもテレビで見るように泣けないくらい

君はもうボロボロだった

誰も声をかけられないくらい

君は孤独で輝いていた

グラウンドの誰よりもずっと





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る