浮揚

蝉時雨が五月蝿くて

クーラーも効いていない教室で

僕と君は塾の夏期講習

先生の言葉は何故か耳に残らなくて

でも手元のノートだけはただ整頓されていた

音声の信号を感知だけしながら

夏の暑さに浮かされたみたいに

ぼんやりとして時が過ぎていく

君と帰りに必ず寄るコンビニで

何を買おうかなんて考えながら

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