第2話 何故こんなことに……?
「それじゃあ授業始めるぞ、日直」
「起立、礼、着席」
HR《ホームルーム》が終わり、1限目の授業になったのだが俺の隣がやけにテンションが高い……。
「アキラ!ニンジャ!サムライ?」
1限目の授業が日本史で丁度戦国時代だったからだ……。
「あぁ〜っ、うん……?武田信玄と上杉謙信の川中島の戦いだね……。忍者は出ないかな?」
そういって助けを求めようと胡蝶に視線を送ると何故か睨まれてしまう。
「アキラ、ドウシマシタカ?」
そういって隣の席になったミランダさんが整った綺麗な顔で俺のことを見つめてくる。
そう、HRで先生が「知り合いの隣の方が落ち着くよね」といって胡蝶を列の1番後ろの席に移動させてミランダさんが僕の隣の席になった……。
『
怒りマーク付きで、胡蝶からLINEが届く。(サイレントマナーなので机の中に置いていても基本バレない)
『しょうがないじゃん! 手を握ってきたりスキンシップが激しんだもの! 男が可愛い女の子に急に手を握られたりしたらドキドキするって!』
そう返信するとすぐに
『たらし! 最低! 私にはドキドキしたことないのに!』
家族みたいな存在だし当たり前じゃないか? と思い、授業に戻る。
「アキラ、アケツミツヒデは何でオダを殺したの?」
授業が終わり、小休憩の時間に前の日本史の授業で分からなかったのか首を傾げながら僕を見つめてくる。
「うーん……。一概にこれってものは決めづらいけど1つは面目を傷つけられたからとか、領地を取り上げられたからとか言われてるかな?」
そういってトイレに行くために教室を出ると、胡蝶がむくれた顔で僕の胸ぐらを掴んでくる。
「ちょっとこっちに来なさい」
トイレに行けないまま、僕は胡蝶に連れ去られるのだった……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます