2411書き散らし
偶然Tの旧Twitterを見かけた。興味本位で最近の投稿をパーッと眺めていると『恋人』という単語があった。その瞬間どうやって、誰と、いつから。次々と疑問が浮かんだ。ひたすら投稿を遡り、ある程度経緯や時期を知ることができた。それと同時に、底知れぬ何かが溢れ出ていた。
あなたを救ってくれる誰かがいつか現れるだろう、そんな漠然とした言葉を彼女に投げた覚えがある。実際、その恋人に「元彼が好きでもいい」といった内容のことを言われたらしい。俺にはおおよそ言えないセリフ。それがどうとかではない。俺がこの一年半もの間ゲームしてアニメ見てぐうたらしていたこの間に、彼女は一つ歩を進めていることへの嫉妬だ。その嫉妬が胸の奥で蠢き、吐き気を覚えている。時間は刻々と着実にじわじわと進んでいるのだと痛感した。
これまた偶然なのかもしれないが。今日、バイト先に新人の子が来た(厳密には隣のお店の新人なので、タイミング合わず自己紹介すらしていないのだが)。その子がなかなか可愛くて、こんな子と付き合いたいなぁ〜、なんて思ったり。しかし、俺はこういう時に限って相手に彼氏がいる。もしいなくとも、何かしらの理由で上手くいかないのだ。と卑屈になっていた。その矢先、上記の出来事があった。
最近、恋愛のこととなると卑屈から抜け出せなくなっている。生活していて、恋人が欲しいと思うことが多々あっても、恋人ができても時間足りないから今はいらない、と自分の考えを捻じ曲げてばっかりであった。だからマッチングアプリも入れる気はなかったし、その分ゲームに時間をかけて、忙しいフリをしている。その虚しさを思い出さないようにしていたのに。
彼女は一年半で恋人ができるまで成長した。じゃあ、俺は? この一年半、何をして、どう成長してきたのだろうか。ひたすら逃げて、逃げて、逃げてを繰り返し、当たって砕けろの精神を忘れているではないか。好きになった人にはとことんアプローチしていたはずの自分が、今や好きになることすら恐れ、自分の中で好意を千切りにして炒めて飲み込んでいるではないか。
自分の脆さを自覚して、余計に腹が立った。ただ、それだけだ。
本当は、この話よりも先に書こうと思っていたことがあったが、それはまた次回。
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