第6話 現代の魔女狩り

 情報多過による無知とも言える今の情報社会において、国民の一人一人が 情報活用能力じょうほうリテラシーの向上による正しい情報を持ち、節度を持った行動を取れば、「自粛警察」という言葉は生まれなかったと思う。


 魔女狩りも自粛警察も、無知による集団ヒステリーか、情報氾濫で無知による粛清か、という違いはあれど、皇帝や政府といった政治の中心が求心力を失っていること、民衆が先の見えない不安の中にあるという状況が、どちらも似ていると思うんだよね。


 世界で見てもコロナウィルスによる第2波や第3波により、まだまだ混乱が見られ、秩序が危ぶまれている地域もある。それでも明るく乗り越えようとしている人たちいるし、そういう人の輪が広がれば、トラブルが増えることも魔女狩りが現代に蘇ることもないと思うんだよね。

  今は日頃意識しづらい自分を見つめ直し、自分ができることを見つける準備期間だと思う。例えば、外出を控えることだって十分できることの一つだし、趣味を見つけることだって、できることの一つだから。

「歴史は繰り返す」と昔の人は良く言ったものだと思う。だけど、必ずいつかは開けるから、自粛が解除されて自由に外出できるようになった時に備えて堪える時だと思う。これは我慢しろというわけではないよ。

 耐えるは、精神的・肉体的に辛いことを我慢して辛抱する事。

 堪えるは、精神的・肉体的に辛いことに打ち勝つために辛抱する事。

 私は、一人一人が自身を楽しく思いっきり磨いてバージョンアップさせたら、このコロナ禍を乗り切れると信じたい。

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