第3話
季節は巡り4回目の冬が来た。
僕と彼女はまだ交際してる。彼女は相変わらず僕に冷ややかな目を向けている。大学卒業後、僕は高校の教師に彼女は医者になった。お互い忙しいのでたまに会える時が物凄く嬉しい。彼女もなんだかんだ一緒にいてくれる。
バレンタインの数日前、僕は彼女を大きな木のあるカフェに呼んだ。そう、僕が彼女に告白したカフェだ。
「ごめんなさい。待たせたかしら?」
「ううん、全然だよ。久しぶり」
「久しぶりね。それでどうしたの?突然話って」
僕は鞄の中から小さな箱を出し彼女の方に向け開ける。給料3カ月分なんて良く言うけど5カ月分までがんばった。とはいえ大した見た目ではない。
「結婚して欲しいんだ。これからもずっと一緒に
いたいし、今まで以上に一緒の時間を過ごした
い。僕と一緒になってくれませんか?」
彼女は指輪を一瞬みてそれから僕の目をじっと見つめた。
「私、貴方みたいな太陽みたいにキラキラした人を見ると吐き気がするの。」
ここまで酷いことよく言えるなぁ。心にひびが入る音が聞こえる。
「そっか...ごめん。」
「でも貴方自身は特別よ、だからそのえっと...好き よ。...不束者ですがよろしくお願いします。」
「あ、え。えっとお願いします。」
彼女は少し頬を赤く染めながら微笑んだ。
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