第4話 今日の夕食は?

「あ、お嬢様!お帰りなさいませ、今回はいつもより少し長いお仕事でしたね。」

『……ああ。本当は少し前に帰ってきてたんだがこっちに来る程の元気がなくてな。ギルドの3階を借りていた。』

「そうだったんですね……。お屋敷にはどれくらいお休み出来るのですか?」

『今はもう私に見合った仕事がないそうだ。それが見つかるか、何か非常事態に陥るまでは何も予定がなくてな。』

「なんと!では、食材やら何やらと、色々買い足しておかなければ!お嬢様、本日のお食事は如何しましょう!ご要望はございますか?」

『フラウが作る物なら何でも良い。……最近、野菜ばかり食べていて体重が落ちたな。そういえば。』

「では栄養とカロリーがあって胃に優しいメニューにします。お風呂は直ぐに?」

『いや、今日はそんなに動いてないから夕方に入る。それまでは少し、自室のソファで仮眠を取ろうかと。』

「ではお湯を入れておきます。あ、そうだ!お嬢様、実は昨日、珍しいお菓子を見つけたので買ってあるのです!それに合いそうな紅茶もご用意しておりますので仮眠の前に召し上がられては如何でしょう?」

『……そうだな、その方がゆっくり休めるかもしれん。今回の旅は……少し、疲れた。』

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