第26話 そういえば

 ……そういえば。


「気になった事が1つあるんだが。」

「何だ?」

「……私と最初に合流しなければならない割には会ってしばらく経ってから気付いたように見えたんだが。」

「その通りだ。……恐らく時間がなかったか、他のAIも数体作っていたが為にレディアのデータを入れたつもりで居たかのどちらかだろう。レディアを守り、教育するようにはプログラムされてはいたが肝心のレディアがどんな人物なのかの情報は一切なかった。実際、それのエラー通知を見てプログラムを追加しようとした際に事が起きたから余裕もなかったんだろう。」

「嗚呼、お姉ちゃんらしいなぁ。」

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