第20話 そういう事も出来るのか

「……まだ高いわね。今しばらくそこで大人しくしてなさいな。」

「……駄目、なの?」

「当たり前でしょう。」

「……所で、レディア。お前アンドロイドを作れたのか。」

「……うん。お姉ちゃんがプログラムを書いて……私が、器を作って。一緒に昔……遊んでたから。」

「具体的に、どれくらいまで作れるんだ?」


 どれくらいまで。


「必要とあらば、サーモグラフィーとか……ミサイルとかも。」

「え、そんな事までで出来んのかお前。」

「……回復したら少し頼めるか?」

「材料さえ……あれ、ば。」

「それは任せてくれ。何が必要かはある程度予測が着く。……良し、ちゃんと全部食べれたな。今日はもう休め。お前が寝るまでここに居てやるから。」


 気を使ってくれたのか、無意識にやってくれたのかは定かではないけれど私の手を包み込める大きな手に絆されて静かに眠りに就いた。

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