第19話 必要性を疑っていたけれど
「あ、起きた。」
「……やっと起きたわね。あまりにも大人しいとコアに悪いから辞めてくれるかしら。」
嗚呼……私が造ったアンドロイド、使ってくれたんだ。
「……どう?」
「「えっ」」
「使い勝手……良い?」
「う、うん。」
「……前にも作った事あるの?」
「ううん、初めて……だよ。でも……よか、った。」
「良い訳あるか。」
「ぅ、」
「ほら、大人しく飲め。」
体をすっと起こされ、渡されたグラスの水を飲めばお粥のような物を持ったサラマンダーともう1つのアンドロイドが入ってくる。
「……結構使い易いけど、変な無茶するんじゃねぇよ。」
「うん、作ってくれてありがとう。」
「……まぁ、良いんじゃない。ほら、そんな事より食べなさいな。」
「どうぞ。僕はノア、素体を作って下さった事には心より感謝しますがどうか、お体を最優先に願います。」
話をしようと口を開くもすっとラグナロクに食事を含まされてしまう。
「……休め、レディア。回復するまでは一切の自由を許可しない。」
食事の後、またベッドに横たえられて静かに目を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます