第17話 必要なんでしょ?
「っ……!」
『お、おい、大丈夫なのか!?』
『人間、返事なさい、人間!?』
床に倒れ込んでしまったレディアをそっと抱き起せば体温が異常に高いのが伝わってくる。
苦しそうなレディアを抱き上げる。
「イージス、ツチノコ。お前達はこの家のベッドのある部屋の端末へ移動しろ。サラマンダー、お前は俺と共に勧誘を続ける。良いな?」
……人間は、本当に脆い。
「……ぅ?」
『あ、お、起きた。おはよう、……え、えっと、アルファカールさん。』
『全く、変に怖がらせないでくれる?』
傍のモニターに相変わらずびくびくした様子のツチノコとつんっとした様子のイージスが居る。……が、私が何の反応も示さないのが気になったのか、どちらもすっと此方を見る。
『……辛そう、だね。……僕もAIじゃなくて人間だったら何とかしてあげられたのかな。ラグナロクみたいに……君を抱き上げてベッドに運んであげる事すらも出来ないなんて。』
『……アンドロイドさえあれば、私だってもっと力になれるはずなのに。』
……アンドロイド。……アンドロイド、か。
『ちょっと、何立ち上がってるのよ!!』
『だ、駄目だよ。ちゃんとお休みしてなきゃ、、』
構わずに地下室へ行き、部品を組み立てていけば勿論そこにもモニターが多数あるのでツチノコとイージスが移動してくる。
『な、何してるの?』
「入れ物があれば……もっと、作戦が楽に進む……ん、でしょ?」
『『えっ。』』
『ま、まさか、アンドロイド作る気なの?』
『待ちなさい、アルファカール!人間は無茶をし過ぎれば死ぬのよ!?』
機械も、
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