第10話 我等は煉獄より来る戒律と浄化の神なり
「次は、そうだな。様式美としてチーム名でも決めてしまうか。」
「チーム名?」
「ああ。これから、共に歩んでいくんだ。チーム名でもないと色々不便だろう?これから世界を変える革命軍となるのに。」
革命軍。
「……な、何が良いんだろう。私はあまり名付けをした事がないし……。」
「煉獄に因むのはどうだろうか。」
「煉獄?煉獄って、あの魂の焼却炉とか言うあれか?」
「ああ。丁度良いだろう、我々も世界を浄化して作り直すのだから。叡智に溢れ、戒律に厳しく、全てを無に帰す平等なる焼却炉。私は機械故に戒律を司り、レディアは人間故に浄化を司れ。」
「ラグナロクが戒律を司るのはまぁ良いとして、何で私は浄化……?」
「人間がそもそも武力を持ったのは他を滅す為だろう?生まれた時から掟に縛られる我々機械とは違い、人間と言うのはただ生きているだけでは業の深い生き物だと称される事が多い。ならば、このままそれを背負ってしまおう。」
……成程。
「分かった。じゃあ……まずは何から手を付けるべきだと思う?」
「使える駒を増やそう。少なくとも先に挙げたAI達は何があろうと引き摺り込まねばならん。」
「私は、何をしていれば?」
「お前はゆっくり私からの報告を待ちながら体を休めると良い。精神的にはまだ傷が癒えていないだろう。」
変な所だけ気が回るな。
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