第7話 言ってくれるじゃないか

 ……ふ、


「www」


 ひーっww

 あまりにも人間臭くて、あまりにも機械らしくなくて涙が出る程笑いが吹き出してしまう。勿論、目の前でラグナロクがぽかんとしているので余計に笑ってしまう。


「……?何が、そんなに面白いのだ?」


 お前が人間臭いからだよばーっかw


「ふははwwま、まぁ良いじゃんそんな事wwとりあえず……さ。もしラグナロクが戦争を終わらせるとすればどうやる気だ?」

「私であれば機械炉……ああ、アンドロイドを生成している場所だ。そこに拉致されたプログラマー達も捕らえられており、AIの量産もされている。私であればその機械炉の周辺に、発電の目的を兼ねて原子炉やら風力発電やら地熱発電やらの発電所が密集している地区が必ずあるのでそこを思いっきりハッキングして暴走させ、爆破して土地ごと根絶やしにする。それで、聞いたからには此方も聞いて良いのだろう?もしレディアが戦争を終わらせるとすれば……どうする。」

「私はそんな物があるって知らなかったから世界中の国々が保持しているであろう核ミサイルのプログラムをそれぞれハッキングして戦闘が発生した地区をその度に爆破するかな。しばらくしたら警戒してちょっと大人しくなるだろうから何処かにプログラマーの生き残るが居るって誤情報でも出してまた現れた所を叩いて、また違う方法で誘い出してってのを繰り返して本拠地を特定して……うん。既に壊したAI達を再構築して逆ハッキングさせて自滅させるかなぁ。」


 ……成程。人間はそう考えるのか。

 ……成程。機械はそう考えるんだ。

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