第18話 また……やったのか
「あぁ……くっそ。」
またやってしまったらしい。しかも、今回はグロウディ達の目の前で。
ようやっと熱が引いて命喰達からの異常な程の過保護からも一時的に解放された。元々あまり人に構われるのが苦手なのでぶり返しても困る、と言う事から彼らにとっては苦渋の選択だったらしい。
しかし
「ぅ、」
問題はまだあった。
幾ら食事を取っても、幾ら睡眠を取っても、幾ら気分転換をしても眠れない日や胃の中を直ぐに空にしてしまう日が増えた。
とうとう、死ぬのだろうか。
お師匠様との約束もまだ果たせておらず、グロウディ達の成長も見届けられていないと言うのに。
―――ぐいっ、
「……ぇ、」
自室に戻ろうと廊下を歩いている最中、近くの扉から伸びてきた命喰の腕と思わしき物に捕まり、室内へ引き摺り込まれた。
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