第12話 「貴方は独りじゃないよ。」

「……フィウルーティ。」


 熱が全くさがらず、か細い呼吸を繰り返すフィウルーティの頭を優しく撫でながらもずっと手を握る。


「……大丈夫、ずっと傍に居るから。」

「……や、だ。」

「フィウルーティ?」

「……ぁ……。」

「……大丈夫だよ。」


 静かに涙を流すフィウルーティの頬を優しく撫でる。


「貴方は独りじゃないよ。」

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