第14話 ヒロイン衝突
俺が劇的ビフォーアフターを遂げて、はや3日……
いい加減この視線に慣れようとは思っているのだが、──────
無理ですわ。これ。
「今日もかっこいいわぁ」
「でも、あの人オタクらしいよ?」
「いいじゃんそういうの〜
私たちもアニメ好きになったら共通点増えるよ!」
「確かにっ!!」
ああ、アニメが好きになってさらに、グッズとか買いに行って、ガチオタになるんだろうなぁ……
その先は地獄だぞ。───
俺は某赤い
**************
四時間の怠い授業が終わり、昼食時。
俺は、所謂『修羅場』というものを体験している。
「「「「…………………………」」」」
俺はいつものように小柳さんと一緒に学食でお昼ご飯を食べていた。実に平和で、周りはうるさいけど結構楽しい時間─────
のはずだった………
みんなには、なにがなんだが分からないと思うので、ほんの少し前の事を説明しよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「空くん、相席してもいいかな?」
授業が終わり、学食でひとり、昼ごはんを食べていたら、小柳さんがこっちに向かって話してくる。
「ん?いいよ。って毎日一緒に食べてるじゃないですか?なに今更許可を貰ってるんですか?」
「ああ、実はね……今日は私ひとりじゃないの……
だから許可を貰おうと思って……えへへ……」
「そうなんですか……じゃあすぐに食べますんでちょっと待って下さい。俺がいたら邪魔でしょう?」
「ううん!!そんな事ないっ!!むしろ─────」
なんだ、小柳さんの連れは男子かと思ったんだが…
ほら、小柳さん可愛いし。
まぁ、そこまでいうんだったら大人しく従おう。
「わかりました。でもその小柳さんの連れって……」
「私たちよ空くん。」
後ろから聞いた事のある声が聞こえる。
俺はそっと後ろに振り返ると、そこには我らが生徒会長様がいらっしゃった。
「黒羽先輩……なんでまた……」
「特に理由なんてないわ。ただの気まぐれよ」
「そうですか………って、私たち?」
「せーんぱい♪どうもこんにちはっス!」
待て………なんでこんなオールスター感謝祭みたいなラインナップは………
限定ガチャでもやっているのか?
「五十嵐まで……」
「先輩とご飯を一緒に食べようと思って、来ちゃったっス♪」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
とまぁ、こんな具合で俺は限定キャラをコンプリートしたのであった。
そんな俺には………
「あいつ……なんで我が校における美女四天王の3人を侍らせてるんだよ……」
「くっそっ!!あんなやつに……!」
「まぁ、あの人たちには敵わないなぁ」
周りからは嫉妬、怒り、諦め………
様々な感情の孕んだ目線が俺に向けられる。
おい、そこの男子、殺すって聞こえてるぞ〜
「先輩?箸が進んでないッスよ?ほらあーん」
そう言って、五十嵐が箸で掴んだトマトを俺の口元まで運んでくる。
「ちょ、いがら」
「「やめて!!」
俺が断ろうとしたらものすごい勢いでダメだしされてしまった。
この学校の四天王なるものが互いに睨めあって
どうなっているんだ?
そんな
「何やってるんですか〜?」
「…………
こいつは
俺に『こっち来んなブス』と言った張本人……
「なんかおもしろそ〜じゃん?うちも混ぜてよ」
「……今更なんだよ」
なんだろうこの感情。言い様のない不快感。
こいつだけは……
中学の時は1日中西条の事を考えていた。
いつも視界の隅には必ず西条がいた。
だから辛かった。
あの時の出来事が脳裏にフラッシュバックしてくる。
『こっち来んなブス』
「マジか!?最後の四天王の西条とも知り合いなのか!?」
「ああ、生まれ変わるのならイケメンになりたい……」
周りからは悲痛の声が上がる。
こいつらは知らないのだろう。
こいつの本性を。
「あ、もしかしてあの時のことまだ引きづってるの〜?うっわ女々しい〜」
「……れよ」
「なんかいった〜?小さすぎて聞こえなかった〜」
「黙れよっつたんだよ。このクソビッチが」
低い声で俺はそう、西条に告げた。
────────────
※作者からのただの雑談
最近、難産気味です……
いやね?この後の展開は大体考えてるんですけど
そこまでどうやって繋げるのか悩んでます……
しかも今回は自分でも微妙だと思ってます……
いや、今回もか。
どうやら俺には才能は無いようですorz
オラに才能をわけてくれ〜!!
それはそうと実は新しい小説を書こうとしているんですけど……今回はラブコメじゃないやつを書こうかなぁと思ってます。
まぁ、まだ制作途中なんでお楽しみにして下さい。
いつ投稿するのは未定ですが()
是非、これからも「モテなかった(過去形)俺のラブコメディ。」をよろしくお願いします。
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