1章8話 シオン・アイグレー

「学校内に入るなら、渡り廊下を壊したことの言い訳にも使えるな」

そうとなれば、とフレイが作戦を立案しだす。

「たとえ人を助けるためでも渡り廊下を普通はぶち壊さないからな。言い訳が聞くか?」

シオンが指摘する。

「あれはお前の提案だろう。俺だけのせいではない」

フレイが反論する。

「たしかに普通なら、シオンさんたちがやったみたいに、窓だけ破壊して中に入ればいいわけですよね。渡り廊下はガラス張りですから」

アルトが頷く。

「リリックが救援を呼んだ。学校の中に生徒が取り残されている。そして旧校舎の鍵しか開かなかった。そこで新校舎に近道で侵入するのに渡り廊下を爆破した。という筋書きでどうだ?」

フレイが真顔で言う。

「アーヴィングにはばれそうな嘘だな」

シオンがしぶい顔で言う。

「まあ気持ちは分かるけどね。緊急とは言え魔法院の管理区域を破壊したのだから、保証が出る可能性は少ないもの」

リリックが理解して頷く。

「フレイはがめついな。そして意外に嘘が下手だしな」

シオンがややあきれた顔になる。

「俺は回りくどい言い方とやりかたは嫌いだ」

「自覚はあるけど、直す気はないのね…。こんな奴が相棒でシオンは大変ね」

リリックがあきれる。

「チャンスは全て得るべきだ。特に俺たちはそんなに稼ぎがいいわけではないからな」

「いつもフレイが保証以上のものを破壊するから、なのは分かるけどな」

シオンが余計なことを言う。

「それは認めるが、お前だって利益にならない問題に首をつっこみたがるその悪い癖を治せ」

フレイがいらっとした顔になる。

「別に人助けは悪いことじゃないだろう?」

シオンが地雷を踏んだことに気が付き明後日の方向を見ながら言い訳する。

「お前のせいで、現在進行中で問題がおきているが?」

フレイがにらみつける。フレイは報酬としては十分だと思っているようだが、厄介な依頼だと思っているのが伝わってくる。

フレイは爆発魔法で物を壊し、シオンは人の良さのせいで割に合わない依頼も受ける。どちらもどちらで、お互い様なのかもしれないな。とアルトは思う。

「とりあえず、今のところ魔物は新校舎の一階にいるようだ」

シオンが分かりやすくごまかして話題を変える。

「ならシールドを解除して、渡り廊下の跡から中に入るのが現実的だな」

フレイが嘆息し、シオンとフレイは作戦を練り上げる。


「行くぞ、アルト」

シオンが言い、アルトが小走りに後をついていく。

ウィルとニコラスはグラウンドの反対側で待つように言われる。

リリックは新校舎の正面入口へ向かう。そこでシールドの解除をするのだ。

アルトとシオンはシールドが解かれてから、渡り廊下の跡にできた入り口から中に入る計画だ。羽付きトカゲが二人を三階まで運んでくれる予定である。

フィンというその羽付きトカゲはアルトが逃げるときシールドで守ってくれるそうだ。

シオンとアルトはフィンとともに新校舎の奥へ進んで、階段の前に行き。上下どちらの階にも通じている階段の前で魔物を待つことになっている。

魔物が一階から階段で上がってくる。そこでシーフィッシュを起動させる。シーフィッシュはハンターの戦闘の記録をするための情報生命体だ。それらは起動すると、周囲の画像を立体的に保存できる。

その画像が監督官に渡されて、正しいものか精査される。

だが、今回はそれを捏造するわけである。

筋書きとしては、リリックが学校の当直の時魔物が発生。

そしてフレイとシオンに救援を頼む。

そして、生徒がいる新校舎に入るために、フレイが渡り廊下を爆破し(明らかにやりすぎである)、シオンが魔力探知を使い、中にいる生徒を発見。のちに外に逃げれるようにする、というものである。

幸い、最初にアルトたちを助けた時は、シーフィッシュで記録をすることをすっかり失念していたらしい。

そのため、この記録を監督官に提出すれば問題はない、はず、らしい。

シオンとアルトは渡り廊下を見上げる場所へ向かう。シールドが解かれれば、リリックがリンクで連絡をよこし、作戦通りにすすめるはずになっている。

魔法院設置のシールド魔法はハンターは通れるようにいできている。ハンターのバッジがキーとなり、シールドの通行許可証となるのだ。

だがハンターのバッジは、本人がつけていないと、意味をなさない。ハンター本人の魔力と合わせて初めて認証許可証となる。これはバッジを落としたり、盗まれたりしたときのための措置である。

つまりシオンは簡単に学校内に入れるが、アルトは入れないのだ。

それはこの作戦は意味をなさなくなる。生徒を助けるために学校に侵入したという言い訳がかなめだからだ。

シオンとアルトは渡り廊下だった残骸の前に立つ。その場にしばらくの静けさが降りる。

そこにはつめたい風が吹く。渡り廊下と言うさえぎるものがなくなったので、風の流れが変わったのだろう。アルトは身震いする。明日には風邪をひいているかもしれない。学校初日にそれは痛い。

そんなアルトを見て、シオンが気遣う。

「上着はそれだけなのか?」

「そうです。俺はクラウドナインの外から来たばかりで。こんなに寒いとは思っていませんでした。荷ほどきもできていないので、コートを取り出せなかったんです」

「なら、俺が持っている予備のコートを渡すか」

シオンがいい、つけているウェストポーチを探る。

明らかにコートは入らないサイズである。だがアルトはそこまで変だとは思わない。

魔法でできた異空間に繋がるポーチは、比較的一般的に普及している。その類であろうとアルトにも分かる。

果たして、シオンはウェストポーチから上着を引きずり出す。

そしてアルトに渡した。

「ありがとうございます。助かります」

アルトはありがたくコートを羽織る。

「すまないな。フレイは気が利かないから」

シオンが言う。

「フレイさんも、フレイさんなりにたぶん俺を気遣ってくれていたと思います。それにフレイさんはカバンを持っていなかったですから」

「フレイは、少し不器用だからな。初対面の人には誤解されがちだけどな。それにフレイも収納異空間は持っている。あいつのトレンチコートのポケットがそうだ」

シオンが首をふる。

「コートのポケットですか。ポケットは小さいから、異空間を織り込むのが難しいはずです。それはなかなか高価そうですね」

アルトにもそれぐらいは分かる。

「特注品らしいんだ。あいつの元相棒が、ハンターになった記念に送ったもので。大事に、というか毎日着ているな。防火防水、魔法へのレジストつきらしいんだ」

「それでも、毎日同じものを着ているんですか?」

アルトにもなんとなくフレイが服装を気にかけていなさそうなのは分かる。

「服にとんちゃくしないフレイだから、着るものが決まっているのは楽みたいだ。元相棒の人もその辺をよく知っていて送ったのかもしれないな」

シオンが頷く。

そして、再び沈黙が降りる。

「アルトの秘密は誰にも言わないから、安心するといい」

シオンが沈黙を破った。

アルトと合流してもウィルもニコラスもそのことを口にしない。きっとアルトに気を使って、話題に出さないようにしているのだろうと分かった。

だが何も言われないとそれはそれで、気まずかった。

だからアルトはシオンがその話を持ち出してくれて、少し安心したぐらいである。

「誰かにこの秘密を知られることになるとは思いませんでした。今までどんなに親しい友人にも言ったことがないんです」

アルトが慎重に言う。

秘密を守ると言ってくれたものの、シオンとは会ったばかりだし、信用できるとは限らない。だがアルトはその言葉を信じるしかない。

「じゃあ代わりに俺の秘密も話そう」

シオンが言いだしたことにアルトは驚く。

「代わりに秘密を話すって、どんな取引ですか」

「俺は君の秘密を守る。俺が君の秘密を話したら、俺の秘密をばらしてもいい」

シオンが言い、アルトは自分に秘密がある、とは言いつつそのことについては話さなかったフレイとは真反対の対応に感じた。

「それは、安心はできそうですね」

アルトは正直に言った。

「俺は魔力なしなんだ」

続くシオンの言葉はアルトを驚かせるのに十分だった。

「魔力なしの人はハンターになれないはずです」

「特例でね。魔力にとらわれずにハンターを採用するための試運転のようなものなんだ」

シオンが言い。アルトはシオンが最弱の魔物しか倒せないという理由を理解する。

「魔力なし。本当にそうなんですか?確か、魔力が少なすぎて生きれない子供に、透明な魔力をわずかにいれて、制御器官をつける手術をすると聞いたことがあります。額に角を持っているんですよね?ハンターをやっていてばれたことはないんですか?」

アルトが言い、シオンが自分の額を見せる。そこに魔力なしの証である角はない。

「角がないじゃないですか。本当に、魔力なしなんですか?」

アルトが疑惑の目を向ける。

「本当さ。ただ変身魔法で毎日角を隠しているんだ」

「変身魔法薬ですか?あれは体を変化させるからものすごく痛いって聞いたことがあります」

シオンがさらりと言った言葉にアルトは驚く。

「痛いけど、毎日ならなれるさ」

シオンの言葉は軽いが、毎日のように痛みを受け入れるのは相当な覚悟がいる。

「会ったばかりの人に言うには少し重い秘密の様な気がします。お人よしすぎて逆にこちらが心配になります」

アルトが言う。フレイとは逆の方向に危なっかしい。

「これでも人を見る目は確かなつもりだ」

「会ったばかりの人なのに、ですか?」

「魔力なしは、そうでなければ、生きていくのが難しいからな。アルトはいいやつだと思う。俺は俺の勘を信じる」

「本当、なんですね。ということはそれは魔力なしに支給される静止魔法の銃ですよね」

アルトはシオンのかまえる銃を見て言う。

「そうだ」

「そんなので、魔物と戦えるんですか?」

アルトは失礼ながら若干、身の安全が不安になる。

「大丈夫だ。アルトも魔物は魔力なしを選んで襲うことを知っているだろう?つまり俺がアルトと違う方向に逃げれば、アルトは必ず安全だ」

シオンの言葉にアルトははっとする。

「それを分かっていたからこんな無茶な作戦をたてたんですね」

「これで君の秘密は安全だ」

シオンがこともなげに言った。

この人はもしかしたら、アルトが自分の秘密を知られたことを気にしていると思ったのかもしれない。それで、アルトとこうして二人で話す機会を得るために、わざわざこの学校に侵入することに賛成したのではないか。

「確かに、フレイさんから聞いた通り。お人よしですね」

アルトは苦笑する。

「俺は魔力なしだからな。自分も助けられることが多いから、誰かを助けられるなら助けたい。それは別に間違ったことではないだろう?」

「でも、魔力なしは魔物を引き付けるのは、知っています。でもそれならシオンさんは危ないんじゃないですか?黄昏時に歩けば、魔物に襲われかねない」

アルトが心配する。

「攻撃用のの銃があるから、弱い魔物なら倒すのは簡単だ。基本的に魔力なしが引き付けるのはごく弱い魔物に限られる。他の人と一緒に逃げれば、追われるのは魔力なしのほうだけどな。それに魔力なしの気配隠ぺい魔法の魔具も持っている。常時展開はできないんだけどな。これは魔力探知も阻害するから」

シオンが教えてくれる。

「そうなんですね。俺が出てきた田舎では魔力なしの人は珍しいですから。知りませんでした」

シオンはアルトが覚えている限り初めて会った魔力なしだ。

「そうだな。クラウドナインではよく見かけるな。クラウドナインはシールドベルと黄昏時があるから、日中は魔物に襲われる可能性が低い。それにクラウドナインは大都市だから、保証が厚いんだ」

シオンが言う。

「魔力なしに支給される銃は静止魔法弾ですね。もう一つの銃は、攻撃系の魔法弾なんですか?」

アルトが興味を持って聞く。

「そうだ。弱い魔物相手出ないと意味はないけどな。死んだ俺のじいちゃんがくれた、大事なものだ。一度クリスタルカナルに落ちた時、川の魔力のせいで魔力回路がショートした。その時手放さずに修理に出したことがある。修繕費が高くて、新しいのを買うのを勧められたけどな」

シオンが今は腰のホルスターにおさまっている銃にふれる。

「大切なものなんですね」

「俺が成人したときに送られたものだ。もう物事の判断のできる大人になったから。魔物相手にのみ使う責任感があるからって。大人として認められた気がしてうれしかった。特注品で、魔力なしの銃と同じ重さ、重心のものだ。慣れ親しんだ銃と同じ規格のものをわざわざ作ってくれた。そのほうが扱いやすいからな」

「いいおじいさんですね」

「だから、アルトも、その指輪は大切にすべきだ。いつも身に着けているなら、大切なものなんだろう?フレイがなんといっても俺が受け取らせない」

シオンがアルトに言う。人の気持ちを気遣うシオンは、童顔の見た目に反して、中身は大人だった。

「シオンさんが秘密を教えてくれたのだから、俺のも話します。俺の父親はルフェル、なんです。この指輪は父のもので。それに俺が指輪を身に着けているのはたいして意味がないんです。ただ、高級品で、失くしたら嫌なので身に着けているだけで」

「それでも、父親の形見、なんだろう?」

「だけど、フレイさんたちへの報酬は必要です。正直あまりお金に余裕があるように見えないです。それにフレイさんも、報酬が必要だから、そう言っているんですよね?」

「うっ。それを言われると痛いな。確かに俺たちは常にかつかつだ」

シオンが痛いところをつかれたという顔になる。

シオンさんは見ている方が心配になるほどのお人よしだ。

フレイはそんなシオンをサポートする意味合いで、ああやって報酬などの現実的な交渉を行っているのだろう。

反対に、シオンはフレイと比べて、社交的な印象をうける。おそらく仕事でも人とかかわる部分でフレイをサポートしているのだろうと察せられた。

喧嘩ばかりしている二人に見えるが、案外お互いに補いあっているのかもしれない。

「でも、条件が合えば最高位の魔物とも戦えるってフレイさんは言っていましたけど、実際の所本当なんですか?」

「まあ一応はな。ただ条件が厳しすぎてそう簡単にはいかない。それに最高位の魔物と戦う資格を持つのは、もっとランクの高いハンターたちだ。俺たちみたいな底辺のハンターは戦う機会すらないさ」

シオンが言うので、おそらく彼らのハンターのランクはそこまで高くないのだろうと察せられた。

「しかし、今回の件は少し気になるな。魔物の成長が早すぎる。魔法院の管理区域にこんなに大きな魔物が出現するとは考えにくい」

シオンが目を閉じた後に言う。魔物の魔力を探知したのだろう。

「本当に大丈夫なんですか?」

アルトはやはり不安に思う。

「安心しろ、フレイは現実主義でいつも冷静なふりをしていて、その割に感情的なやつだが、腕は立つ。俺が魔物の動きを止めることさえできれば、あれぐらいの魔物は問題なく倒せる」

シオンの言葉にアルトは笑ってしまった。フレイも同じようなことを言っていた。シオンの腕は確かだ、と。

「フレイさんも同じことを言ってました。シオンさんは腕が立つと」

アルトはそう伝える。フレイはそういうことをシオンに言うたちではないのが分かる気がしたから。

「なんか余計なことまで言っていたんじゃないか?」

シオンは言い当てる。シオンも似たような余計なことを言っていたが。

「えーっと。お人よしだって言っていました」

アルトはとりあえず鳥頭というところをはぶいた。なんか仕事を控えた今、二人の仲を悪くするのは良くないと思った。

「嘘だな、実際は何と言っていた?」

シオンが言いあてる。さすがに相棒なだけのことはある。相棒を信頼しているのか信用していないのか判別はつかないが。

「鳥頭だって言っていました」

アルトが仕方なく認める。

「あいつらしいと言えばらしいな」

シオンが納得して頷いた。いつものことらしい。アルトはこのハンターたちに任せていいのか少し不安になった。

「なかなかシールドが解除しませんね」

アルトが言い。

「そうだな。シールドの解除にそこまで時間がかかるとは思えないけどな」

シオンが言うのと同時にリンクの着信音が流れた。

今回は明らかに着信音だろうとアルトにも分かった。問題はその音楽である。

「めっさつ教師のテーマソング?」

アルトはすぐにそれがフレイからの着信音だと分かった。理由は簡単だ。

「フレイとよくあっているだろう?」

シオンがニッと笑い、通信画面を通話にする。

めっさつ教師。一時期はやった映画の主題歌だ。現実主義の教師とそれをからかう生徒の物語。

アルトはフレイの言っていた、言葉を思い出し納得する。

フレイはシオンが着信音を何に設定しているか知っているのだ。それでそれに対抗して、鳥のさえずりをシオンの着信音にした。

「フレイ、どうした?」

シオンが聞く。

「リックといるんだが、なぜかシールドの解除コードを忘れたらしい」

フレイが空中画面に映し出される。

「そんなの仕方ないじゃない。研修で一度教えられたきりだし。私は非常勤講師だし」

リリックがぶつぶつと言い訳をする。

「普通はコードをリンクに記録しておくだろう」

フレイが言い返す。

「それはメモはしたのよ。一応は。でも解除コードをそのまま書くのは良くないかなーと思ってヒントだけ書いておいたの、一応は」

リリックが言う。

「だが、思い出せないんだろう」

フレイが辛辣に事実を突きつける。

「過去の自分を呪うわ。こんなヒントでコードが思い出せるわけないじゃない」

リリックが言い返せずに、仕方なく認める。

「リリックがいうには、旧校舎の職員室にシールドの起動解除ができる魔具があるらしい。俺たちのハンター証があれば、シールドは通り抜けられる。だからシオンかリリックが旧校舎に入るしかないな」

「あー。ちょっとまずいかもな」

シオンがその会話に口をはさむ。

「これ以上何が悪くなるのよ」

リリックが言う。

「魔物が渡り廊下の下、一階の扉を攻撃している。たぶんシールドが破壊される。アルト、ウィルとニコラスの場所まで逃げろ。俺がおとりになって魔物を引き付ける」

シオンの言葉通り、渡り廊下の下。旧校舎と新校舎の連絡通路のがわの扉が赤く輝く。扉の向こうで魔物が火を放っているのだろう。

シオンの冷静な言葉に、アルトは言われるがままに走り出す。

アルトが後ろを向く。急いで離れるように言われたが、シオンが無事か心配だった。自分で立案したが、シオンが魔力なしだとはその時は知らなかった。シオンが大丈夫なのか不安だった。もしシオンに何かあればアルトの責任でもある。

アルトが振り向くと同時にシオンが銃弾を撃った。

魔物は大きな口を開けて、中から炎を噴き出すところだった。

シオンはその口の内部に静止魔法弾を撃ったのだ。

シオンは魔物の大きな口と、中の炎に心を乱されることなく、正確に銃弾を放った。

感情的な性格故の感情の制御力の高さ。感情に左右されそうな状況下で、危険な状況でも的確に銃弾を当てる冷静な戦い方。

シオン・アイグレー。

彼になら自分の依頼を話してもいいかもしれない。お人よしの彼のことだ、奇妙な話に聞こえても耳を傾けてくれるかもしれない。アルトは心の中で思った。

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