1章1話 転入生

「寒いですね」

寮を出て、秋の夜の寒風に吹かれてアルトは思わず寒いと声に出してしまう。

昼間の疲れで眠くなっていた頭が冷えて、目が覚める気分になる。

「もう、秋だもの。寮内ではもう暖房をつけているのよ」

寮の扉を開けて、ともに出てきた寮母さんが笑う。

「もう、暖房を入れているんですか?」

アルトがさすがに驚く。昼はそこそこ暖かかったから、寮もそれで暖かかったのだろうと思っていた。

思い返してみれば、寮内は外より暖かだった気がする。

一陣の風が吹いていき、アルトは再び身震いする。ざらざらと、寮から食堂方向へつづく道の隣に並ぶ常緑樹が葉を鳴らす。そして常緑樹が隠す、男子寮と道を挟んで建つ女子寮からの灯りがわずかに漏れて星のように瞬く。

緑少ないクラウドナインにある希少な植物らしい。アルカディアの田舎から出てきたアルトにはまだそのことがピンとこない。

「クラウドナインは標高が高いから、平地より寒いのよ。私も来たばかりの時は驚いたわ」

「そうなんですね。俺の住んでいた場所もまだ暑かったから。少し驚きました」

アルトは長袖のTシャツしか着ていない。アルトが来た田舎はそれで普通に過ごせた。

そんな暖房をつけるほどの違いに、アルトは自分が遠いところに来たのだ、と実感する。住み慣れた街をはなれて、このクラウドナインに一人で。

それは自分で望んだことだったが、この学校でうまくやっていけるか、一抹の不安を感じる。

期待もある。だが不安が大きい。

特にともに暮らして来た母もいない、異郷の地に一人でこのクラウドナインに来たのだ。

この学校を選んだのもアルトだし、反対する母を説き伏せてまでしてここに来たかったのも事実だ。

「冬は特に寒いのよ。夏も夏で熱いから、冬と夏の寒暖差が大きいの。冬に雪が降らないことだけが幸いね。クラウドナインの冬は乾燥しているから」

寮母さんが教えてくれる。

「そうなんですか。こんなに寒いと冬用のコートを荷物から出すべきかもしれないですね」

アルトはまだ使うのが後だろうと、引っ越し用の段ボールの底につめたコート類を思い出す。あれを引っ張り出すのは大変そうだ。まだ荷ほどきはほとんど終わっていない。

今日は学校の初日で忙しかったのだ。始業式だけとはいえ、校内を案内してもらったり、その後寮母さんに寮の規則を教えてもらったりしていた。

アルトと寮母さんが男子寮の入り口に立っていると、夕ご飯を食べ終えた寮生たちがまばらに食堂から戻ってきている。

みんな上着を着ている。寮母さんやアルトに挨拶していくものもいる。

アルトはその半数も名前を覚えきれていなくて、とりあえず挨拶を返す。

「特に冬のビル風は寒いから、できれば新しいコートを買うのがおすすめよ。ダウンジャケットより風を通さない、スキージャケットがおすすめね」

「そうですか、買い物に行くのは少し後になるかもしれないですけど。そうしたら見てみます」

アルトが知らない土地で買い物に行くのに少し不安に思う。

「大丈夫。寮生たちに案内してもらえばいいわ。寮生たちは団結力が強いから。きっと案内してくれる」

寮母さんがアルトの胸中の不安を見透かしたように言った。

「でも確かに、その恰好は寒そうね。一度戻って何か上着を羽織ったほうがいいわ」

寮母さんがアルトの着ているものを見て気遣う。

「いえ、食堂は近いですよね。このままで行きます。実はばたばたして、荷ほどきができていなくて。上着を探すのに手間取りそうです」

アルトが首をふって答える。わざわざ上着だけ取りに戻るのも面倒だ。食堂は学校の敷地内にある。今日、学校の昼休みに食堂に行ったので、距離感はつかめている。それにこの道からも、食堂の窓からの明かりが見える。まっすぐに行けば食堂まですぐだろう。

少し、寒いのをがまんすればいいだけだ。

「それなら、仕方がないわね。それにもうすぐ食堂が閉まる時間だから、早くいった方がいいかもしれないね。ごめんなさいね。説明に時間がかかってしまって」

アルトは学校が終わって、寮に戻ったあと、寮母さんに寮のルールを教えてもらっていた。

秋の夕暮れは早くて説明を終えたころには外がどっぷり暗かった。

「寮の夕食は、食堂で。夕方の六時から七時まで、でしたね。急いで食べてきます」

アルトは食堂へ向かう。今の時間は六時四十分ほど。急がないと食べそこねる可能性もある。

「食堂の場所は分かる?一人で平気?」

寮母さんが食堂へ向かうアルトの後ろから声をかける。

「一人で、大丈夫です。ありがとうございます」

アルトは言い、駆け出す。歩くより走ったほうが体も暖まる。食堂はすぐそこだ。そんなに急がなくても問題はないが、初日に食べ損ねるのは幸先が悪い。

食堂はすぐに見つかった。道を挟んで立つ男子寮と女子寮。その先の学校の方に食堂はある。

学校の一階部分がわずかにせり出して一面、ガラス張りになっている。白々とした魔法灯がともっていて、中の様子がよく見える。

昼に行った時には食堂内から外が見えた。秋の穏やかな日差しの中の寮と木々が見えて、解放的な雰囲気だった。夜の今は外から内側がみえる。

高校の昼食時には生徒でにぎわうが、夕食は寮生限定の提供だ。

中に入ると、安いが明るい灯りを投げかける白熱魔灯が、食堂内を照らしている。

白い灯りに、白い長テーブルが四列並んでいる。長テーブルはいくつものテーブルをつなぎ合わせてあるので、かなりの人数が座れる。

そして窓ガラスに沿っても一列の湾曲した机が置かれている。あたたかな日差しの当たるその席は昼食時には人気だが、夜には暗い外が見えるくらいだからか人が少ない。

夕食の提供時間が半分以上過ぎているため、そこまで混んでいない。テーブルに着く人もまばらだ。

アルトはお盆をとって、食事を受け取る列に並ぶ。その列もさほど長くはなく、四人ほど前にいるぐらいだ。

食事はお皿に一品ずつ入っていて、そのおかずをいくつか受け取る形式だ。

調理場が見えるカウンターの前に次々に皿が置かれていく。それを反対側から生徒が受け取っていく。

昼食はいくつかのメニューがあったが、寮生の夕食は一つしかない。選択肢がないのでアルトも迷うことなくスムーズにトレイにお皿をすべて受け取る。そして列の終わりで立ち止まる。壁に面したカウンターからは、長テーブルとそこに着く生徒たちがよく見える。

深呼吸する。慣れない場所の不安。見渡しても知らない人たちの中にいる不安。

食堂は基本的に自由にどこにでも座っていい。

だがそれでも、毎日の繰り返しの中で、どこかいつもの定番の位置というものがあるはずだ。

初めにどこに座るのか、それは大きな問題なのだ。

アルトが食堂を眺めていると、アルトに向かって手をふる生徒を見つけた。

アルトは彼の顔を見て、自分の寮でのルームメイトだと気が付く。

アルトは見知った顔を見つけてほっとする。

トレイをしっかり持ってその生徒のもとに歩く。

手を大きくふっていたのが、ルームメイトのウィル。その正面に座るのもまたルームメイトのニコラスである。

二人の前にはすでに空になった食器が並んでいる。つまり食事はとうに終わっているのだ。それなのに彼らは食堂に残った。彼らはアルトを待ってくれていたようだ。そのことがアルトにはうれしかった。

「新入生、学校はどうだった?」

明るい声で、ウィルが聞く。

「もう、人の顔と名前が一致しないよ。クラスメイトの名前だけでも覚えようとおもったんだけどな。それにさらに寮生たちの人もいるから、もうパンク状態だ」

アルトが正直に答える。

「よし、その時は俺に言うといい。こっそり教えてやるよ」

ウィルがどんと胸を張る。ウィルとニコラスとは同じ学年だ。そしてウィルはアルトとクラスが同じなのだ。

「持つべきものはよき友だな。ありがとう」

アルトが安堵する。アルトは人の顔と名前を覚えるのは得意でない。

「一つ聞くごとに売店のパン一個おごりな」

ウィルの次の言葉ですべて台無しだった。

「新入生にたかるな、バカ」

ニコラスがウィルの頭をはたく。

「こういうのは、罰ゲームがあったほうが覚えるもんだぞ」

ウィルが真顔で言う。

ふざけているのかと思ったが、本気だったらしい。

「ウィルに聞く必要はない。俺が教えるから大丈夫だ」

ニコラスが言ってくれる。

「ニコラスは違うクラスだろう?俺の方が聞きやすいだろう。それに俺のクラスの生徒の名前全部言えるのか?」

ウィルがニコラスに聞く。

「当たり前だ。さすがに高校生徒全員は無理だが、同じ学年の生徒ぐらい把握している」

ニコラスが眼鏡をおしあげて、誇るように言う。

「これが頭脳の差か…」

ウィルが少々落ち込む。

「大丈夫だ。俺もそこまで人の名前を覚えるの得意じゃないから」

アルトが苦笑してフォローを入れる。

「ちなみに俺たちの名前はさすがに覚えたよな?」

ウィルがアルトに聞く。

「……」

アルトが押し黙る。

「マジかよ…。俺たちルームメイトだぜ?」

ウィルががっくりと肩を落とす。ウィルはいちいちリアクションが大きい。それが道化師のようなおかしみを誘う。

「嘘だよ。きっちり覚えてる。眼鏡な委員長のニコラスにお調子者のウィル」

アルトが思わず笑って言う。

「何か、失礼なことを言われた気がする」

ウィルが真顔で言う。そんなしぐさもおかしみを誘う。

「お前のは本当だろう、ちなみに俺はそこまでの優等生ではないからな」

ニコラスがウィルのとなりで冷静に言う。

「ところで、アルト。俺たちから提案がある。今日の夜に肝試しをしないか?」

ウィルが会話のとぎれに、ここぞとばかりに言いだす。

「夜に、肝試し、か?だけど門限があるはずだよな?」

アルトが怪しくなった雲行きに内心少し慌てる。アルトは幽霊とか、よく分からないものが怖い。肝試しなんてものは全力で拒否したい。

「そこは、こう、みんなで寮の脱出作戦を行う。だからバックアップ体制は万全だ」

ウィルがきりり、とした顔で言う。

よく意味が分からないが、つまりは寮の門限を破って外出するということだろう。

「さすがに初日から問題を起こしたくないけどな」

アルトが正直に言う。

「寮生総出の作戦になる。成功率は高いから問題ないぞ」

ウィルがまたわけのわからない自信をのぞかせる。

寮生全員の総意なら、アルトとしてもそれを断るのも気がひける。

寮母さんを困らせたくないが、ここでことわって乗りの悪い奴だと思われたくない。

もしかすると寮で新入生を迎える歓迎会のようなものなのかもしれない。

「なんだ?転入生、怖いのか~?」

ウィルが分かりやすく挑発する。

「別に、幽霊は怖くはない。寮母さんを怒らせるのが怖いだけだ」

アルトは嘘をつく。実は幽霊も怖い。

「寮母さんは確かに怒ると怖いな」

ウィルがそこにだけ神妙に同意する。何か怒らせたことがあるようだ。

「外出と言っても、学校に行くだけだ。敷地内だから、寮母さんもそこまで怒らないだろう」

隣でニコラスも同意する。

いかにも優等生然として、目上のものに従いそうなニコラスがあっさりと言う。確かに見た目ほど優等生ではないのかもしれない。

「夜の学校で肝試しか…。時間は何時なんだ?」

アルトは全力でお断りしたい気分だったが、話の流れとして断れそうにない。

「夜の十一時半だ」

ウィルが言う言葉にアルトは反論のチャンスに飛びつく。

「だけどクラウドナインに来た時に説明を受けた。夜の十二時から朝の四時までは魔物の出現する黄昏時だから、外に出てはいけないって」

アルトが言う。さすがにこれは門限のように簡単には破れないだろう。魔物と遭遇すれば死ぬ可能性もある。

「そうだな。黄昏時は十二時からだ。だが、魔物は午前一時までは攻撃をくわえたり刺激しなければ活性化しない。だから、ぎりぎり一時までは外出可能だ。それがクラウドナインのローカルルールだ。もちろん、不要な外出はしないにかぎるけどな」

ニコラスは黄昏時の住人たちのルールを教えてくれる。

「だけど、この学校は魔法院の管理区域だ。だから万が一のことがなければ安全なんだ」

ウィルが得意そうに言う。手首についた腕時計型端末『リンク』を起動し、クラウドナインのハザードマップを広げる。

「この赤で示されるのが、魔物の観測がされているエリアだ。ここには絶対に近づいてはいけない。だけど、反対にこの青で囲まれたエリアは魔法院の管理区域だ。何かがあった際には避難所になる。魔法院が管理している場所は定期的に魔物の駆除が行われている。だから普通のエリアより安全なんだ」

ウィルが説明してみせる。

それはもちろんアルトも知っていた。ただ、肝試しに行かなくていい理由が欲しかったので言ってみただけだった。

「分かった、肝試し、受けたつ」

アルトが仕方がなく言った。

「よしそのいきだ!ところでこの学校はクラウドナインの学校なのに、敷地が広いだろう?」

ウィルがもったいぶって言う。何かの意図があるようだが、アルトには分からない。

「そうだな。全校生徒も多い。でもその割に偏差値が高くて編入試験では苦労したな」

アルトが大変だった転入のための勉強を思い出す。彼は目的があってクラウドナインに来たかった。まだ高校生であるアルトが、クラウドナインに来るためには、寮のある学校に合格するほかなかった。だから勉強には必死になって取り組んだ。

「そうだよな。俺はそこまで地頭がよくないからな。受験はまじできつかった。転入試験はさらに難関だよな。アルトは特待生だろ?頭が良くて魔力も高いのか?」

ウィルが同意しつつ、アルトが特待生なのを思い出す。

「俺は魔力は全然だ。中くらいだな。特待生なのは事実だけど」

アルトが半分否定する。

「特待生は一芸に秀でているのが特徴だな。アルトは何が特技なんだ?」

ニコラスも興味を示す。

「ルーンの記述改変が少し使えるくらいだ」

アルトが謙遜する。アルトにとっては趣味の様なものだ。それが受験で思わぬ役に立ってよかったと思うくらいだ。

「ルーンの記述改変は独特のルールがあるから呪文構築学とは違う難しさがあるよな。俺は文系だから、呪文系のカリキュラムを選んだ」

「記述改変もルーンの一種だけど俺には呪文にする文才の方がないから、そこはお互い様だ」

アルトがうらやましそうな顔をするウィルに向かって言う。

「それでも魔力がないと呪文構築学も無意味だしな。結局は魔力重視社会かー!」

ウィルが一瞬暗い顔をするも明るく叫んで、垣間見えた暗さを吹き飛ばす。

「寮生は遠くからクラウドナインにくる生徒ばかりだ。それ以外はクラウドナイン育ちの連中ばかりだ。何かあったら俺たちを頼れよ。寮生たちの団結は固いからな。学校では魔力が高いだけでいばりちらす奴もいるからな」

ニコラスが言い添える。

「アルトもそこまでしてクラウドナインに来たかったんだな。両親は反対するだろう?クラウドナインは魔物が出現し、魔法犯罪の多い魔都だもんな」

ウィルが聞く。

「そうなんだ。俺はどうしても、クラウドナインに来たかった」

アルトが理由を伏せてそれだけ言う。

「魔物が出現するから危険だけど、逆にそこがいいんだよな。一度はハント、見てみたいよな」

ウィルがアルトの目的を勘違いして言う。

「そうだよな。魔法使用を許可された現代の賞金稼ぎ。かっこいいよな」

アルトが自分の本当の目的は言わずに、ウィルに同調してみせる。本当の理由は本当に親しいものにしか言えないことだったから。

「夢を見るのはやめとけ、実際はもうかるのは、上位ハンターだけで他は命がけなのに割に合わないところもあるようだしな」

ニコラスが現実的なことを指摘する。

「というか、話が脱線したけど、そういうことじゃなくてだな。この学校無駄に広いだろう?クラウドナインの中で、平地のグラウンドを有しているぐらいだ」

「確かにそうなのかもしれないな。観光案内で、クラウドナインのほとんどの建物は高層ビルだって読んだな。それがどうしたんだ?」

アルトがよく意図をつかめずに言う。

「この学校、昔は墓地だったらしい。今は骨は全て別の場所に移されてるけどな。それで、こんなに広い土地が残っていた。墓地だったから、その当時の地価は安くてこの学校が買い取ったらしい」

ウィルが顔を中央に寄せて、小声で、まるで怖い話を聞かせるように演出してみせる。

「クラウドナインは土地の無駄遣いをしないために、墓地がない、とは聞いているけどな。さすがにそれはないんじゃないか?それによしんばその話が本当でも骨は移されているんだろう?」

アルトがなんでもないように装って言う。だが、現実的にありえそうな話だなとは思った。

「骨が移されても霊が地に残る。しかも、帰るべき骨を失って。この学校には今も自分の骨を探す幽霊がさまよっている、らしい」

ウィルが手で、おばけのような動きをしてみせる。

「まあ、墓地の話は嘘くさいが、実は最近当直で学校に残る先生の中で、幽霊を見たという話を聞くのは確かだ」

ニコラスまで付け加える。

「幽霊とかまるで信じていなそうな顔で、事実を述べるように言うのはやめてくれ」

アルトが言う。真面目そうなニコラスが言うと、幽霊の話も真実味を帯びてくるから不思議だ。

「いや、本当に聞いた話なんだ。ここ一週間くらいでよく聞く」

「やめてくれよ。そんな噂があるのに肝試しに行くのか?」

「そこは問題ないと思う。危険な幽霊ではないようだ。当直の先生たちにも危害を加えられた人はいないらしいからな」

ニコラスがすました顔で言う。

「本物の幽霊!面白くなってきたな。肝試しは絶対に行くしかないな」

ウィルはなぜか楽しそうだ。何事も前向きに楽しむたちのようだ。

「嫌な予感しかしないのはなぜだ…」

アルトは一人つぶやいた。

こうして、アルトは寮に入った初日に学校での肝試しに参加することとなった。

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